感染症
本日は、バイタルサインについて。 今回は、脈拍数と体温の関係について。 Cunha BA. The diagnostic significance of relative bradycardia in infectious disease. Clin Microbiol Infect. 2000; 6: 633-4. Cunha BA. Legionnaires' disease: clinical dif…
本日は、リンパの流れについて。 リンパの流れを解剖学的に把握しておくことはリンパ節腫脹などに遭遇した際に重要です。 Ferrer R. Lymphadenopathy: differential diagnosis and evaluation. Am Fam Physician. 1998; 58(6): 1313-1320. Bazemore AW, et a…
本日は、漢方薬についてです。 漢方薬は使い勝手もいいので、幅広く処方されていますが、今回は風邪とインフルエンザについての論文です。 内藤俊夫.感冒・インフルエンザと漢方.順天堂医学.2012;58:397-402. 感冒(かぜ症候群)とインフルエンザの特徴…
本日は、下肢に発生した帯状疱疹について。 先日、下肢の湿疹を相談され、帯状疱疹の可能性よりも他の疾患のように思ったのですが、病院では帯状疱疹と診断され、まだまだ勉強不足だと認識したので調べてみました。 症例報告をいくつか集めました。 Sheibani…
本日は、熱傷に対する鍼治療の効果について。 私も、褥瘡や低温熱傷に対する鍼治療を行っていますが、それとは少し機序が異なる熱傷(火傷)です。 Loskotova A, et al. The use of acupuncture in first aid of burns-clinical report. Burns.2017 Dec;43(8):…
本日は、ギラン・バレー症候群について。 ギラン・バレー症候群は先行感染が起こることが多いのは有名ですが、感染の原因菌について私はあまり知らない。 私が過去に経験したギラン・バレー症候群の患者さん8例程度ですが、「風邪」の後と答える方が多くて、…
先日、SNSでこんな写真をみつけました。 3人のバイタルサインから、一番緊急搬送の可能性が高いのはどれか? といったもののようです。 緊急搬送とはいかなくても、患者さんが「今日は熱がある」などと言われ、病院受診を促すべきか、様子をみても大丈夫なの…
本日は、昨日の赤ら顔から、症例問題です。 昨日の「赤ら顔になる疾患」を1通り読んでもらった方が、参考になるのではないかと思います。 鈴木清澄、他. 「一目瞭然!目で診る症例」問題編. 日内会誌.2018;107:951-3. 症例: 76歳、男性。 発熱・悪寒および…
本日は風邪と抗生物質についての報告です。 一般的な風邪とは、ウイルス性上気道炎を指しますが、ウイルス性ではなく細菌性の場合もあります。 ウイルス性の場合、抗生物質を飲んでも効果はありません。そればかりか耐性菌を増殖させる危険性もあります。 抗…
本日は、久しぶりに症例問題シリーズです。 引用文献は。 Kiersz B. Photo Round. Pain in right shoulder. J Fam Pract. 2018 Jul;67(7):439;440;442. 症例 44歳、アフリカ系アメリカ人女性. 主訴:右肩の痛み 患者は、思春期の頃から多関節痛を訴えていた。…
本日は、ベル麻痺患者における顔面神経の深さを測定した報告です。 顔面神経は、第7脳神経で副交感神経線維を有し、表情筋を支配する。 発生学的に表情筋は、「魚のえら」が分化・進化したものとされています。 水上から陸上に上がり、えら呼吸から肺呼吸に…
本日は、Hutchinson徴候についてです。 知りませんでした。 言われたら、そうかもと思うのですが、勉強不足でした。 Matsuura H, et al. Herpez zoster and Hutchinson's sign. QJM. 2018 July; 111(7): 483. 松尾明子、他. 三叉神経顔面帯状疱疹におけるHut…
Accuracy of neck stiffness, kernig, brudzinski, and jolt accentuation of headache signs in early detection of meningitis. Emerg(Tehran). 2018; 6(1): e8. 髄膜炎の早期発見における頭痛サインとしての項部硬直、Kernig徴候、Brudzinski徴候、および…
在宅治療で患者さん宅へ伺ったときに、「今日は熱がある」などと言われ、病院受診を促すべきか、様子をみても大丈夫なのか? 自信が持てないことはある。 Arch Intern Med.2003 Mar 10;163(5):545-51.より A comprehensive evidence-based approach to fever …
今回は、寒気、悪寒、悪寒戦慄についてまとめた。 これらの用語は、悪寒の分類で感染症を疑う病歴になる。 すなわち、 寒気(chilly sensation/ mild chills)~寒くて、ジャケットなどの上着を一枚羽織りたくなる状態 悪寒(chill/ moderate chills)~毛布をか…