耳鍼について
The Medial Surface of the Auricle: Historical and Recent Maps. What Are the Possible Expectations of the "Thumb-Index Technique"
中国における最初の耳鍼に関係する書籍;Linh Shu(紀元前474年から221年)
ここで心臓・肝臓・脾臓・肺・腎臓に対応した耳の部位が解説。
その後、P.Nogierが耳介のソマトトピーを提案。
ドイツの雑誌DeutscheZeitschriftfürAkupunkturに掲載。
1。膀胱; 2.腎臓; 3.膵臓; 3a。胆嚢; 4.肝臓; 5a。食道; 5b。噴門; 5c。お腹; 5d。小腸; 5e。大腸; 6.肺; 7.ハート; 8.皮質下; 9.内部鼻; 10.内分泌; 11.脾臓が対応している。
1971年までには、新たな機能局在が発見されたりして(マイクロシステムと呼ばれたりした)、それをもとにフランスの医師H.Jerricoは改定をした。
1988年、中国の鍼灸協会(CAAM)が、耳鍼の地図の標準化作製に取り掛かった。
1990年、テリー・オレソンが、耳の地図は限りなく支配領域が分割されている(セプトグラム)という画期的な提案をした。
また、これまでは耳の内側だけが多かったが、ここら辺から耳の外側まで記載されるようになった。
耳介に関するワーキンググループも1990年からフランスのリオンでWHO主催で開催。
その後も何回か開催されているけど、耳介の共通化ははかれていないとのこと。
2003年には、セプトグラムが改訂される報告があった。
これは耳の穴を中心に3本の基準線を作り、そこを起点にセプトグラムが決まるという考え方。
2010年、世界中国医学界連盟でされた報告では、
新たな考え方が出されたようですが、理解できませんでした。
耳鍼の歴史は古いけど、まだまだ共通認識が出来ていない。
これは耳に限らず、足裏のツボも同じ。
ここらへんは、施術者も患者さんも混乱することがあるので、なんとか改善する方法を探る必要があるでしょうが、まったく方法は思い浮かばないですね。