都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

耳鍼について

2022 Feb 17;9(2):13.
 doi: 10.3390/medicines9020013.
The Medial Surface of the Auricle: Historical and Recent Maps. What Are the Possible Expectations of the "Thumb-Index Technique"
Antonello Lovato 1 2Francesco Ceccherelli 2 3Giuseppe Gagliardi 2 4Marco Postiglione 2 5
中国における最初の耳鍼に関係する書籍;Linh Shu(紀元前474年から221年)
ここで心臓・肝臓・脾臓・肺・腎臓に対応した耳の部位が解説。
その後、P.Nogierが耳介のソマトトピーを提案。
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ドイツの雑誌DeutscheZeitschriftfürAkupunkturに掲載。
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1。膀胱; 2.腎臓; 3.膵臓3a。胆嚢; 4.肝臓; 5a。食道; 5b。噴門; 5c。お腹; 5d。小腸; 5e。大腸; 6.肺; 7.ハート; 8.皮質下; 9.内部鼻; 10.内分泌; 11.脾臓が対応している。
 
1971年までには、新たな機能局在が発見されたりして(マイクロシステムと呼ばれたりした)、それをもとにフランスの医師H.Jerricoは改定をした。
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1988年、中国の鍼灸協会(CAAM)が、耳鍼の地図の標準化作製に取り掛かった。
1990年、テリー・オレソンが、耳の地図は限りなく支配領域が分割されている(セプトグラム)という画期的な提案をした。
また、これまでは耳の内側だけが多かったが、ここら辺から耳の外側まで記載されるようになった。
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耳介に関するワーキンググループも1990年からフランスのリオンでWHO主催で開催。
その後も何回か開催されているけど、耳介の共通化ははかれていないとのこと。
 
2003年には、セプトグラムが改訂される報告があった。
これは耳の穴を中心に3本の基準線を作り、そこを起点にセプトグラムが決まるという考え方。
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2010年、世界中国医学界連盟でされた報告では、
新たな考え方が出されたようですが、理解できませんでした。
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耳鍼の歴史は古いけど、まだまだ共通認識が出来ていない。
これは耳に限らず、足裏のツボも同じ。
ここらへんは、施術者も患者さんも混乱することがあるので、なんとか改善する方法を探る必要があるでしょうが、まったく方法は思い浮かばないですね。