都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

モーツァルトでてんかん発作を抑える

2020 May 27;5(2):285-294.
 doi: 10.1002/epi4.12400. eCollection 2020 Jun.

Daily listening to Mozart reduces seizures in individuals with epilepsy: A randomized control study

 
てんかんは神経疾患の1つで、世界で5000万人いるとされます。
そのうちの30%程度の方は、抗てんかん薬が効かないとされています。
 
てんかん発作を抑える音楽療法はいくつか知られていますが、
今回はモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタK448」
 
研究デザイン;クロスオーバーデザイン
対象は、13名のてんかん患者
患者背景;
研究ID 性別 年齢 AED MRI所見 発作タイプ
01 F 75 AC、LZ 正常 A
02 F 50 CB 左多小脳回 CP、N
03 F 56 LC、LV 右近心側頭葉硬化症 CP、GTC
04 M 29 BR、LC、LM、OX 正常 N
05 F 26 CB、LM、LC、CL 正常 SP、CP、N
06 M 32 LV、CB、VA、CL 一般化された脳萎縮 CP、GTC
07 M 33 LM 右側頭脳瘤 CP
08 M 28 PH、LC、LZ 後頭角拡張 CP、GTC
09 F 42 LM、LC 正常 CP
10 F 53 CB、LV 正常 CP、GTC
11 M 67 CB、LC、PR 正常 CP
12 F 42 複数の両側性白質高信号 CP
13 F 63 VA 正常 CP

略語:A、不在; AC、アセタゾラミド; BR、ブリバラセタム; CB、カルバマゼピン; CL、クロバザム; CP、複雑な部分; GTC、全身性強直間代; LC、ラコサミド; LM、ラモトリジン; LV、レベチラセタム; LZ、ロラゼパム; N、夜行性; OX、オクスカルバゼピン; PH、フェニトイン; PR、ペランパネル; SP、単純な部分; TO、トピラマート; VA、バルプロ酸

K448と似た音楽を、それぞれ3ヶ月の間、毎日聞く。
両者の音楽の間のクール期間も3ヶ月
発作回数などは日誌で記録。
 
その結果、K448を聞いた期間の発作回数が有意に減少した。平均35%の減少。
 
An external file that holds a picture, illustration, etc.
Object name is EPI4-5-285-g002.jpg 
 
カニズムなどの検証はされていませんが、てんかん患者さんが来院された際に、治療院での音楽として選んでもいいかもしれません。

シュペルマン徴候

シュペルマン徴候;Schepelman′s sign

胸郭の痛みを訴え、肋間神経痛と胸膜炎や筋痛の鑑別の際に用いる身体所見(理学的検査)。

 

患者の上体を左右に側屈させたときに、

曲げた方に痛みが起これば⇒肋間神経痛を疑う

伸ばした方に痛みが起これば⇒胸膜炎や筋痛を疑う

 

側屈の際に、両上肢は下げていてもいいし、上げていてもいいようです。

また立位で行うものや座位で行うものもあるとのこと。

Intro to Spinal Orthopedic Tests Dr Michael P

Schepelmann's Test - YouTube

 

調べても、この身体所見の感度や特異度を調査した報告は見当たりません。

あくまで参考所見とすべき。

耳鳴りUPDATE

Review
 
2021 Jan;17(1):1-10.
 doi: 10.3988/jcn.2021.17.1.1.

Tinnitus Update

 
耳鳴りの分類;
主観的や客観的
拍動性や非拍動性
急性や慢性~3ヶ月以内は急性、以上で慢性
などの分類の仕方があるが、主観的耳鳴りと客観的耳鳴りが一般的。
主観的は患者さんだけが聞こえるが、客観的は第三者も聞こえる。
 
耳鳴りの大半は良性だが、Redflagもある。
耳鳴りのRed Flag;
拍動性耳鳴り
突然発症する片側性耳鳴り
急性難聴の耳鳴り
神経学的欠損を伴う耳鳴り
可聴の血管雑音またはハム音を伴う耳鳴り
 
耳鳴りの原因疾患;

Table 2

Classification of tinnitus and its underlying etiology
Types Causes
Tonal tinnitus
Bilateral  
Chronic noise exposure;騒音
Ototoxic medication;訳がわからず
Head trauma with/without acoustic trauma
Meningitis;髄膜炎
Neurosyphilis;神経梅毒
Unilateral
Neurologic signs;神経学的徴候 Brainstem lesion such as stroke, tumor, demyelinating disease, etc.;脳卒中、腫瘍、脱髄性疾患などの脳幹病変
No neurologic signs Chronic noise exposure on one ear;片側の耳の騒音暴露
Ear infection;耳の感染症
Ear drum lesion;鼓膜病変
Meniere disease;メニエール病
Semicircular canal dehiscence;三半規管裂隙?
Somatosound
 Bilateral or unilateral
  Pulse synchronous;拍動性 Systemic hypertension;全身性高血圧
Arterial bruits;動脈雑音
High jugular bulb;?
Arteriovenous malformation;動静脈奇形
Intracranial aneurysm;頭蓋内動脈瘤
Vascular tumors;血管腫
Idiopathic intracranial hypertension;特発性頭蓋内圧亢進症
  Pulse asynchronous;非拍動性 Middle ear muscle myoclonus;中耳筋ミオクローヌス
Palatal muscle contraction;口蓋筋収縮
Eustachian tube contraction;耳管収縮
 
耳鳴りのメカニズム;難聴や体性感覚系、聴覚皮質の関連が考えられている。
1)耳鳴りの最も一般的な原因は難聴です。2)体性感覚刺激は、同側の蝸牛神経核を抑制し、耳鳴りを引き起こす聴覚経路内の興奮性ニューロン活動を生み出します。3)聴覚のみに関連する大脳皮質の損傷は、難聴などの末梢の影響による寄与なしに耳鳴りを引き起こす可能性があります。4)いわゆる抑制性ゲーティングメカニズムは、視床のレベルで耳鳴り信号をブロックします。5)抑制性フィードバックループは傍辺縁構造に由来します。
写真やイラストなどを保持する外部ファイル。オブジェクト名はjcn-17-1-g002.jpgです。
 
リスクファクター;
聴覚障害が耳鳴りに関連していることは明らかであり、他の危険因子は、騒音曝露、自己免疫疾患、うつ病、睡眠不足、脂質異常症、喫煙。
高血圧および睡眠時無呼吸も、密接に耳鳴りに関連。
めまい、耳痛、耳漏、又はTMJ疾患、耳鳴りが歯痛(21.1%)、TMJ疾患(22.5%)、および歯痛とTMJ障害の組み合わせ(31.2%)があるとする報告あり。
 
トリガー;
離職、離婚、死別、感情的ストレス、心理的要因が引き金となり、身体的要因と組み合わさると耳鳴りが発生することが示唆。
 
一般的な耳鳴りの経過;Google翻訳

耳鳴りは通常、蝸牛のレベルで開始され、その後、傍辺縁レベルの抑制性ゲーティングメカニズムによってマスクされている間、知覚しきい値を下回ったままであるため、聴覚皮質では知覚されません。誘発因子が存在しないことが耳鳴りが発生しないことを意味するが、それが知覚になるように、そのようなストレスイベントとしてトリガ要因の発生を順番に強化し、よりストレスのイベントがトリガされ、耳鳴りマスクを解除します耳鳴り。最後に、耳鳴りは、中枢聴覚および非聴覚ニューラルネットワークを含む長期的なメンテナンスの段階を経ます。

耳鳴りの自然な経過はに描かれています 図4。フェーズ1では、耳鳴りの強度が知覚しきい値を下回っています。フェーズ2では、ストレスの多いイベントの発生が耳鳴りの知覚を引き起こします。フェーズ3-aでは、耳鳴りが不安を引き起こし、それが耳鳴りの知覚を強化し、悪循環を引き起こします。一方、フェーズ3-bでは、耳鳴りは不安を引き起こさないため、慣れが発生し、耳鳴りの知覚が低下します。

写真やイラストなどを保持する外部ファイル。オブジェクト名はjcn-17-1-g004.jpgです。
 
治療;
教育とカウンセリング
耳鳴り再訓練療法;サウンドセラピー、補聴器
脳刺激療法
薬物療法;有効な薬物は現在の所なし
 
結論;Google翻訳したものを、そのまま掲載

結論

最近導入された抑制性ゲーティングメカニズムは、1)難聴が必ずしも耳鳴りにつながるとは限らず、2)蝸牛の損傷が、感情や記憶関連のイベントなどのトリガー要因が耳鳴り信号は聴覚野に到達します。

耳鳴りの病態生理学の解剖学的位置の複雑さ、および開始とトリガーの間の時系列のギャップは、耳鳴りが独特の特徴を示すことを示しています。第一に、耳鳴りの発症は難聴の発症ではなくストレスの多い出来事と相関しているため、耳鳴りの発症時期を決定することは困難です。第二に、耳鳴りの起源と維持メカニズムはまだ明確に理解されていないため、耳鳴りは直感的な方法ではなく間接的な方法で扱われます。耳鳴りは蝸牛で始まり、脳で生成または慢性化すると考えられていますが、蝸牛または脳のいずれかに焦点を当てた治療試験は失敗する可能性があります。代わりに、治療戦略はおそらく主に大脳辺縁系と自律神経系に焦点を当てるべきです。第三に、耳鳴りのラウドネスとピッチは患者の不快感の程度を正確に反映していないため、耳鳴りの音の強さを弱めるための方法は必ずしも緩和を提供するとは限りません。また、両方の外耳道を消音することによって外部の音を消音すると、一般的に耳鳴りが悪化します。

耳鳴りの複雑さと不均一性を考えると、単一因子戦略は失敗する可能性があります。治療法はありませんが、臨床的に重要な耳鳴りの患者は、ストレス管理について教えられ、その有害な影響を最小限に抑える健全な技術とライフスタイルの変更の治療的使用に関する情報を提供されます。

 
 

スポーツ貧血について

貧血は、

男性;Hb13.0ℊ/dl

女性;Hb12.0ℊ/dl

妊婦や高齢者;11.0g/dl

がおおよその判定基準。

しかし、喫煙者・運動選手などは高めに設定される。

 

病歴として(Br Med J1969 Aug 23;3(5668):436-9.)

ヘモグロビン減少による酸素運搬能の低下に伴う倦怠感・易疲労感、進行すると労作時の息切れ(呼吸困難)や起立性低血圧の症状(めまいや失神)が出現する。

経過が慢性的な起立性低血圧は貧血とは関係ないことが多い。

ヘモグロビン低下の数値と自覚症状は必ずしも比例しないが、顔面蒼白は重症化の指標となる。

f:id:ararepyon:20210619083440p:plain

 

こうしたことから貧血が疑われた場合、

病院検査における最初のステップは白血球や血小板の異常がないか?を確認すること。

これにより、例えば貧血+2系統以上の血球減少があれば骨髄不全や白血病、骨髄の異常などが想定されるため。

白血球や血小板に問題がなければ、

骨髄機能に異常がないか?を網赤血球数が増加していないか?で判断する。

網赤血球は、赤芽球から核が失われた若い赤血球で、骨髄の造血能を示す指標となる。

ここも問題がなければ、

平均赤血球容積(MCV)による貧血を鑑別する。同時に赤血球容積粒度分布幅(RDW)も参考となる。

MCV80<~小球性貧血;鉄欠乏性貧血・慢性疾患に伴う貧血・サラセミア・鉄芽球性貧血・鉛中毒・スポーツ貧血

MCV=80-100~正球性貧血;出血性貧血・溶血性貧血・骨髄低形成・再生不良性貧血・慢性疾患に伴う貧血・腎性貧血・肝疾患・白血病・骨髄異型性症候群・多発性骨髄腫・甲状腺機能低下症・低栄養・銅欠乏性貧血・亜鉛欠乏性貧血など

MCV>100~大球性貧血;巨赤芽球性貧血(VtB12欠乏や葉酸欠乏)・肝疾患・アルコール依存・甲状腺機能低下症・銅欠乏性貧血・網赤血球増加・白血病再生不良性貧血抗がん剤使用など

 

小球性貧血の中で最も多いのは、鉄欠乏性貧血>慢性疾患に伴う貧血>サラセミアだが、アスリートではスポーツ貧血は重要な問題。

 

スポーツ貧血とは、

アスリートにおける偽性貧血を指す。

ときどき鉄欠乏性貧血と同じとされているものもありますが、誤解です。

長距離走やバスケットなどのトレーニングを重ねると、筋組織への酸素運搬能を高めるために、赤血球は増加し、体は循環血漿量を増加させる。

すると、見かけ上はヘモグロビンや血清鉄の濃度が希釈されて、数値が低下する。

しかし造血能は低下していないので、偽性貧血となる。

健康で偏食もない若年アスリートに鉄欠乏性貧血を認めたら、スポーツ貧血を疑う。しかし真の鉄欠乏性貧血とスポーツ貧血を鑑別するのは難しく、トレーニング前の状態の血液検査を行っておくと有益な情報となる(Ther Umsch1998 Apr;55(4):251-5.)

 

予防や治療として、鉄分の補給がありますが、サプリメントの過剰摂取による体内の蓄積で肝硬変や糖尿病のリスクとなることがあるので、定期的な血液検査をしながら摂取をする指導を忘れない。

アプリの紹介

本日はアプリの紹介です。

「Medical Answer」

メディカルアンサー は、医療関係者が無料で医療に関係した悩みや相談にアドバイスするQ&Aコミュニティーです。

スクリーンショット画像スクリーンショット画像

Yahooの知恵袋や掲示板と似ていますが、どんな人が回答しているかはよく分かりません。ですが、これは医療従事者が回答しますので、信頼性が上がると思います。

まだアプリが始まって間もないようで、登録者数は少ないかもしれませんが、

ちょっとした体の悩みなどで、病院で聞くほどではないなーとかいう時には、使えるアプリだと思います。

胸痛の良性疾患

 胸部や上腹部の痛みを訴えるけど、よく分からないケースは多い印象があります。

そこで、胸痛の良性疾患についてまとめてみます。

 

まずは、胸痛の原因別頻度;

アメリカの外来・ヨーロッパの外来・救急搬送の3パターンで原因別頻度
外来受診では筋骨格系の割合が多く、救急では重篤な心血管系疾患の割合が多い。
いずれも原因不明は11-16%ある。

Epidemiology of Chest Pain in Primary Care and Emergency Department Settings

DIAGNOSIS* PERCENTAGE OF PATIENTS PRESENTING WITH CHEST PAIN
PRIMARY CARE: UNITED STATES4 PRIMARY CARE: EUROPE3 EMERGENCY DEPARTMENT3

Musculoskeletal condition(筋骨格系)

36

29

7

Gastrointestinal disease(消化器疾患)

19

10

3

Serious cardiovascular disease†(重篤な心血管系疾患)

16

13

54

   Stable coronary artery disease(狭心症)

10

8

13

   Unstable coronary artery disease(不安定狭心症)

1.5

13

Psychosocial or psychiatric disease(心因性)

8

17

9

Pulmonary disease‡(肺疾患)

5

20

12

Nonspecific chest pain(原因不明)

16

11

15


 
 
次いで、日本での原因別頻度
日本公衆衛生雑誌.1990;37:569.
沖縄医学会雑誌.1993;30:301.
総合外来では、心血管系と筋骨格系がほぼ同程度の割合

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鍼灸院に来られる胸痛患者さんの特徴は、上記の報告の外来患者と類似すると考えると、
1.筋骨格系
2.心血管系
3.神経痛
の3つをまずは押さえておく必要があります。
 
2009 Sep 15;80(6):617-20.を参考に
肋骨骨折~外傷やゴルフなどによる疲労骨折、骨粗鬆症や骨転移による病的骨折
肋軟骨炎40歳以上の中年に多い。上部肋軟骨や胸肋関節に複数の圧痛を認めるが、腫脹はない。
ティーツェ症候群~40歳以下の無菌性肋軟骨炎。稀ではあるが、第2・第3肋軟骨や胸肋関節のいずれか1箇所に腫脹を伴う圧痛がある。
流行性筋痛症(ボルンホルム病)~ウイルス感染による急性の筋痛。深呼吸や咳で増悪するので胸膜炎と間違えやすいが、胸壁や腹壁に圧痛がある。
Precordial Catch~小児や若年に多い。誘因なく突然、数秒から数分かけて鋭い疼痛が起こる(左前胸部が多い)。吸気で増悪し、肋間筋の痙攣と考えられている。
肋間神経痛
肋骨すべり症候群(下部肋骨痛症候群;Slipping Rib Syndrome)~肋骨を胸骨につなぐ靭帯が弱くなり、肋骨がずれて肋下神経を圧迫する。肋骨炎に沿った上腹部痛を訴える。第8-10肋骨に起こりやすい。身体所見としてHooking maneuver
家庭医・医学教育研究者の省察的実践録: 胸痛をきたす良性疾患
耳寄りな心臓の話(第56話)『多感地帯の心臓前胸部』 |はあと文庫|心日本心臓財団刊行物|公益財団法人 日本心臓財団
 
この胸壁痛を起こす疾患の割合;
2007 Sep 12;8:51.
 より
195名の胸壁症候群患者の最大疼痛部位
a・b⇒胸骨・胸鎖関節・胸骨肋骨接合部:17.0%
C⇒剣状突起:3.1%
①⇒大胸筋:右3.1% 左20.5%
②⇒腋窩:右2.6% 左6.2%
③⇒肋骨肋軟骨接合部:右6.2% 左35.8%
④⇒肋骨下縁:右2.6% 左3.1%
An external file that holds a picture, illustration, etc.
Object name is 1471-2296-8-51-1.jpg
 
突然発症や増悪傾向、圧迫感、疼痛部位が不明瞭、冷や汗、持続時間が数分~30分などを認める場合は心血管系疾患の可能性が上がるので、注意。
鋭い痛みやピリピリした痛みを指で示せて、数秒の持続時間ならば筋骨格系の可能性が上がるので、上記の胸壁症候群などを参考にする。
 
 

咀嚼筋痛に対する鍼とボトックスの比較

Randomized Controlled Trial
 
2021 Jun 4;29:e20201035.
 doi: 10.1590/1678-7757-2020-1035. eCollection 2021.

Botulinum toxin type A and acupuncture for masticatory myofascial pain: a randomized clinical trial

 
咀嚼筋痛に対する鍼とボトックスの比較
研究デザイン;RCT
 
3ヶ月以上の咀嚼筋痛がある18-45歳の女性を、
鍼グループ(平均年齢30.3±6.9歳)
ボトックスグループ(平均年齢34.6±6.5歳)
生理食塩水グループ(平均年齢30.8±6.9歳)
に無作為に割り付け。
それぞれ18名ずつ。
鍼治療部位;合谷・曲池・聴宮・行間・肩井・風池・陽陵泉・攅竹・廉泉・糸竹空
ボトックスと生理食塩水の注射部位;咬筋や側頭筋
 
評価;VAS、圧痛閾値、筋電図
 
結果;
VASは、治療前と比べて3群ともに改善を認めた。
3群比較では、生理食塩水グループに比べ、鍼グループとボトックスグループは有意な改善。
鍼とボトックスのグループに有意差なし。
 
 
圧痛閾値は、治療前と比べボトックスグループのみ改善を認めた。
3群比較では、生理食塩水に比べボトックスが有意な改善を認めた。
筋電図は、咬筋(A)と側頭筋(B)においてボトックスが有意な改善。
 
鍼やボトックスが咀嚼筋痛に有効とする報告はあったけど、両者を比較した初めての報告らしいです。