爪の所見
Nail Abnormalities: Clues to Systemic Disease.
Am Fam Physician. 2004 Mar 15; 69(6): 1417-24.
爪の所見は、多くの疾患を示唆することがある。
その一覧↓
それぞれの爪の所見をみてみると、
Clubbing(ばち指)~COPDなどの呼吸器疾患や循環器疾患で多い
Onycholysis:爪甲崩壊症~外傷性が多いが、甲状腺機能亢進症や爪真菌症などの起因もある
Beau's Line:ボーズ線~レイノー病や外傷、重症疾患などで発生;Fig6
Leukonychia:白色線~ミーズ線との違いに注意、子供の外傷に多い
Longitudinal striations:黒人の方に多い、メラノーマとの鑑別が必要
Janeway's lesions:ジェーンウェイ斑~心内膜炎が示唆される。圧痛はなし
爪上皮周辺の炎症~全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、強皮症などの膠原病が示唆される
Half-and-half nail~慢性腎疾患で多い。テリーズ爪との違いは、白い部分の領域の広さ。
知らないと見逃すことがあるため、知っておくと役に立つことがあるかもしれない。