全身性エリテマトーデスの冊子をみつけた
本日は、8月12日で山の日の振り替え休日です。
本日は、全身性エリテマトーデス(SLE)に関するパンフレットを見つけましたので、記録しておきます。
https://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/1nai/pdf/lupus_panphlet.pdf
目次
若年女性に好発する膠原病の1つ。
初期症状としては、発熱・易疲労感・全身倦怠感で始まることが多い。
発熱の原因は、不明熱となることがあり、診断までに時間を要することがある。
有名なのは、蝶形紅斑だと思います。
SLEの場合、鼻唇溝あたりに紅斑はでませんが、同じ膠原病の皮膚筋炎だと鼻唇溝にも紅斑が認められます。
蝶形紅斑の診断精度(Arthritis Rheum.1985 Jun;28(6):693-698.)は、
感度:77(71-82)%
特異度:97(94-99)%
LR+:26(13-52)
LR-:0.2(0.2-0.3)
となっています。
この他、レイノー現象や体重減少、日光過敏、関節炎、口腔内の潰瘍(大半が無痛)などもあります。
診断のついている場合なら、鍼灸院に来院されても対応可能だと思います。
ですが、初期の全身倦怠感や易疲労感、発熱などを主訴に来られた際に、たとえば安易に「疲労がたまって」「ストレス」などと決めつけず、20-40歳代の女性がこうした訴えをしてきたら、膠原病も鑑別に入れ、頻度の多い症状を問診なり視診なりを行うことが大切になると思います。口腔内の潰瘍は無痛性が多いので、問診でも分からないことがありますので、口腔内の確認も必要です。
膠原病関連は、私自身が苦手としているので、また勉強をしていこうと思います。