都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

川崎病について

厚労省川崎病研究班による日本川崎病学会のサイトより

川崎病 診断の手引き

 

川崎病は4歳以下の乳幼児に好発する原因不明の疾患。

主要な症状;

1. 発熱:5日以上もしくは治療により5日未満
2. 両側眼球結膜の充血
3. 口唇、口腔所見:口唇の紅潮、いちご舌、口腔咽頭粘膜のびまん性発赤
4. 発疹(BCG 接種痕の発赤を含む):以前は不定形発疹とされていた
5. 四肢末端の変化:
(急性期)手足の硬性浮腫、手掌足底または指趾先端の紅斑
(回復期)指先からの膜様落屑
6. 急性期における非化膿性頸部リンパ節腫脹


a. 6つの主要症状のうち、経過中に5症状以上を呈する場合は、川崎病と診断する。
b. 4主要症状しか認められなくても、他の疾患が否定され、経過中に断層心エコー法で冠動脈病変(内径の Z スコア+2.5 以上、または実測値で 5 歳未満 3.0mm 以上、5 歳以上 4.0mm 以上)を呈する場合は、川崎病と診断する。
c. 3主要症状しか認められなくても、他の疾患が否定され、冠動脈病変を呈する場合は、不全型川崎病と診断する。
d. 主要症状が3または4症状で冠動脈病変を呈さないが、他の疾患が否定され、参考条項から川崎病がもっとも考えられる場合は、不全型川崎病と診断する。
e. 2主要症状以下の場合には、特に十分な鑑別診断を行ったうえで、不全型川崎病の可能性を検討する。

 

 

2015 Mar 15;91(6):365-71.
 
主要症状の頻度;
上記の主要症状のうち、
口唇・口腔所見:96.5%
発疹:96.0%
結膜炎:89.0%
四肢末端の変化:75.6%
頚部リンパ節腫脹:62.7%
とリンパ節腫脹は頻度が他と比べて低い
 
結膜炎;

 

発疹: