2021-03-26 フランスでのバージャー病の疫学 Angiology . 2020 Aug;71(7):621-625. doi: 10.1177/0003319720920163. Epub 2020 Apr 22. Did the Clinical Spectrum of Thromboangiitis Obliterans Change in the Past 40 Years? Simon Soudet 1, Alexandre Le Joncour 2 3 4, Thomas Quemeneur 5, Helene Maillard 1, Fabien Koskas 6, Eric Hachulla 1, Patrice Cacoub 2 3 4, Cecile M Yelnik 1, David Saadoun 2 3 4, Marc Lambert 1 以前、ブログ内にて日本におけるバージャー病の疫学を書いてますが、 今回はフランスでの過去40年にわたる疫学調査の比較です。 バージャー病は、東南アジアとヨーロッパでは、東南アジアの方が多いとされていますが、症状などの出現率などはどうなのでしょうか? バージャー病(閉塞性血栓血管病;TAO)の診断基準; 診断基準を満たした182名のTAOの背景; 男性が多く、平均年齢38歳前後 レイノー現象があるのが45% 左右差は特になし 1967-2002年と2002年以降に分けると、 女性の増加傾向あり(有意差はなし) 年齢は増加 上肢症状は増え、下肢症状は減少 レイノー現象は増加 レイノー現象をみたらTAOも考える。 TAOは下肢に多いというのは変わらないけど、上肢も増えているというのは忘れないでおくといいかもしれません。