都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

書痙について

書痙について。

 

局所性ジストニア:上肢ジストニアに分類される。

全身性ジストニアの初期症状の場合もある。

 

書痙は、一般的に書字や描画の際に、主に上肢筋の不随意収縮が起こり動作困難となることを指す。

初期では片側性のことが多く、進行すると両側性になる例が半数ある。

 

単純型・ジストニア型・進行型に分けられている。

単純型はいわゆる書痙

ジストニア型は、書痙とは限らず上肢ジストニアと考える

進行型は、初期は単純型だったが、のちにジストニア型へ移行したもの。

 

いずれにしても、定型性・感覚トリック、早朝効果、オーバーフロー現象があれば診断の役に立つ。

 

書痙との鑑別として、書字障害がある。

これは、本態性振戦・本態性書字振戦・心因性書字困難・書字動作に関わる組織の器質的障害がある。

心因性ジストニアとの鑑別が難しいが、症状が起こるさいの状況などを詳しく観察・調査することが必要(同じ書字でも変動が大きい状況があるなど)。