書痙について
書痙について。
全身性ジストニアの初期症状の場合もある。
書痙は、一般的に書字や描画の際に、主に上肢筋の不随意収縮が起こり動作困難となることを指す。
初期では片側性のことが多く、進行すると両側性になる例が半数ある。
単純型・ジストニア型・進行型に分けられている。
単純型はいわゆる書痙
進行型は、初期は単純型だったが、のちにジストニア型へ移行したもの。
いずれにしても、定型性・感覚トリック、早朝効果、オーバーフロー現象があれば診断の役に立つ。
書痙との鑑別として、書字障害がある。
これは、本態性振戦・本態性書字振戦・心因性書字困難・書字動作に関わる組織の器質的障害がある。
心因性はジストニアとの鑑別が難しいが、症状が起こるさいの状況などを詳しく観察・調査することが必要(同じ書字でも変動が大きい状況があるなど)。