尿閉への鍼
本日は、尿閉に鍼を行った報告です。
Evid Based Complement Alternat Med. 2020; 2020: 2520483.
Effects of Acupuncture on Hospitalized Patients with Urinary Retention.
尿閉の患者に対して鍼治療は有効かを検討した。
対象は、入院している尿閉患者113名。
Table 1
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Data are presented as the number (percentage) or median (range) of patients.
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尿閉の原因は、産婦人科系の手術や脊髄症、腰椎症手術によるもの。
Table 2
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Data are presented as the number (percentage) of patients.
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鍼治療部位は、写真の部位7箇所
3名の鍼灸師が、それぞれ患者を担当して、施術に臨んだ。
鍼施術は、特気が得られたのち、30分間置鍼。10分おきに特気を与えた。
その結果、
3名の鍼灸師の受け持ち人数は、
43名・40名・30名で、
治癒率;88.4%・87.5%・86.7%
奏効率:90.7%・95%・100%
だった。
PVR(超音波を使った排尿障害の程度)も大幅な改善が認められた。
疾患ごとの比較;鍼治療の回数は脊髄症で多く、産婦人科系の手術は鍼の改善率が高い。
今回の研究では、対照群が設定されていませんが、今回の結果は非常に優れています。
できれば、経穴数をもう少し絞ってもらえれば、もっと参考になったかな。