都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

Heberden結節

本日は、手の関節痛について。

 

Mies Richie A. et al. Diagnostic approach to polyarticular joint pain. Am Fam Physician. 2003 Sep 15; 68(6): 1151-60.

 

関節痛が多関節に及ぶ場合、広範な原因検索が必要になる。

その際に6つのヒントが役に立つ。

1.年齢

2.炎症の有無や範囲

3.症状の分布

4.関節外症状

5.疾患の経過

6.人口統計(疫学)

これらを把握しておくと、疾患の鑑別に役に立つ。

 

例えば、炎症性の関節炎では、触知可能な滑膜炎と朝のこわばりが発生することが多い。状態が悪化すれば、発熱・体重減少・疲労が生じる。

 

ãæã®é¢ç¯ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

ãheberdençµç¯ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

症状の分布では、例えば、DIP関節にのみ変形性関節をきたすheberden結節がある。関節リウマチでは、DIP関節は侵されないので、鑑別ポイントとなる。朝のこわばりは30分以内。

乾癬性関節炎はDIP関節炎を起こすことがあるため、四肢や頭部などに発疹(紅斑)がないかを確認する必要がある。

 

また、PIP関節のみに同様の病変があれば、Bouchard結節となる。

 

関節部分で診るポイントが変わってくるので、一度整理しておくと分かりやすい。