都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

口内炎

 
2006 Jul 13;355(2):165-72.
 doi: 10.1056/NEJMcp054630.

Clinical Practice. Aphthous Ulceration

アフタ性口内炎(RAS)は、

発症のピークは10-19歳とされているが、疫学研究では発症頻度も幅があり、2-50%とされている(多くは5-25%程度)。

Aphthous Ulceration | NEJM

 

アフタ性口内炎を起こしうる疾患として、

特発性;最も頻度が高い

再発性アフタ性口内炎

一般人口の20%程度が罹患

10㎜以下で、辺縁整(円形)、軽度の痛みはある。数個できることもある。

40%に家族歴あり

 

 

感染症

単純ヘルペスウイルス、コクサッキーウイルス、エンテロウイルスHIV、梅毒(無痛性)、結核(無痛性)、など

 

膠原病・自己免疫疾患・炎症性疾患関連;

SLE(無痛性)・ベーチェット病・スウィート病・反応性関節炎・クローン病・PFAPA症候群・天疱瘡、など

 

その他;

悪性腫瘍(無痛性)・周期性好中球減少症・グルテン過敏症症候群・ビタミン欠乏症(B1、B2、B6、B12)・葉酸、鉄、亜鉛、セレン欠乏症・アレルギー(食物、歯磨き粉)・薬剤(NSAIDs、βブロッカー、ニコランジル、ビスホスホネート、化学療法、メトトレキサート、免疫抑制剤など)・義歯による物理的刺激・ストレス、など

 

急性or慢性:

急性~2週間以内に改善傾向あり、5㎜以内

慢性・精査必要~2週間以上の改善傾向無し、10㎜以上、痛みが強く、多発性、辺縁不整、全身症状あり

 

急性;

外傷性

再発性アフタ性口内炎

ベーチェット病・スウィート病

ウイルス感染

細菌感染

アレルギー

多形紅斑・stevens-johnson症候群

血液疾患

 

慢性;

薬剤性

皮膚疾患

膠原病・炎症性腸疾患

好酸球性潰瘍

感染症(真菌症、結核など)

悪性腫瘍