口内炎
Clinical Practice. Aphthous Ulceration
アフタ性口内炎(RAS)は、
発症のピークは10-19歳とされているが、疫学研究では発症頻度も幅があり、2-50%とされている(多くは5-25%程度)。
アフタ性口内炎を起こしうる疾患として、
特発性;最も頻度が高い
再発性アフタ性口内炎
一般人口の20%程度が罹患
10㎜以下で、辺縁整(円形)、軽度の痛みはある。数個できることもある。
40%に家族歴あり
感染症;
単純ヘルペスウイルス、コクサッキーウイルス、エンテロウイルス、HIV、梅毒(無痛性)、結核(無痛性)、など
膠原病・自己免疫疾患・炎症性疾患関連;
SLE(無痛性)・ベーチェット病・スウィート病・反応性関節炎・クローン病・PFAPA症候群・天疱瘡、など
その他;
悪性腫瘍(無痛性)・周期性好中球減少症・グルテン過敏症症候群・ビタミン欠乏症(B1、B2、B6、B12)・葉酸、鉄、亜鉛、セレン欠乏症・アレルギー(食物、歯磨き粉)・薬剤(NSAIDs、βブロッカー、ニコランジル、ビスホスホネート、化学療法、メトトレキサート、免疫抑制剤など)・義歯による物理的刺激・ストレス、など
急性or慢性:
急性~2週間以内に改善傾向あり、5㎜以内
慢性・精査必要~2週間以上の改善傾向無し、10㎜以上、痛みが強く、多発性、辺縁不整、全身症状あり
急性;
外傷性
再発性アフタ性口内炎
ベーチェット病・スウィート病
ウイルス感染
細菌感染
アレルギー
多形紅斑・stevens-johnson症候群
血液疾患
慢性;
薬剤性
皮膚疾患
膠原病・炎症性腸疾患
好酸球性潰瘍
悪性腫瘍