上肢のしびれについて
高齢者の手足しびれ感の診断ポイント.
日内会誌.2014;103:1876-1884.
ここから、上肢のしびれに関して、まとめた。
しびれの分類はいくつかあり、
末梢神経疾患によるしびれは、
1.単神経障害~単一の末梢神経が圧迫されて生じる。絞扼性末梢神経障害
2.多発単神経障害~ANCA関連血管炎などの緊急性のある場合がある。左右非対称性のことが多い
3.ポリニューロパチー~対称性に四肢末梢から生じる。糖尿病性末梢神経障害やギラン・バレー症候群など
4.神経根症~頚椎症性神経根症などで、デルマトームに沿ったしびれが出現する。
部位別の分類→臨床的
一側上肢のしびれ~絞扼性末梢神経障害であることが多い。
その中で、最も頻度が高いのは、手根管症候群>肘部管症候群>橈骨神経麻痺の順
手根管症候群と正中神経麻痺(手首~前腕の間の絞扼で生じる)の違いは、手掌部のしびれの有無となり、しびれの範囲を問診することが重要となる。
Phalen徴候やTinel徴候は診断精度はあまり高くない(両者では、Phalen徴候の方が感度が高く、Tinel徴候の方が特異度は高い)
肘部管症候群はギオン管症候群との鑑別が必要で、手背部のしびれがあれば、肘部管症候群、なければギオン管症候群の可能性が上がる。
この他、Th1領域の神経根症との鑑別も必要
胸郭出口症候群(TOS)は、腕神経叢と鎖骨下動脈が、斜角筋群・肋鎖間隙などを走行する間で圧迫されることでしびれが生じる。神経圧迫の方が頻度は高い。
頚椎症は、神経根症と脊髄症に分類されるが、これはまたいつか詳しく書くことにする。
脳疾患は、基本的にしびれが上肢のみに生じることは少ないが、忘れてはいけない。
細やかな病歴聴取が求められる。
あまり細かく書けなかったが、そのうちそれぞれを詳しく書こうと思う