都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

深部静脈血栓症の診断特性について

Meta-analysis: The value of clinical assessment in the diagnosis of deep venous thrombosis.

Ann Intern Med.2005 Jul 19;143(2):129-39.より

深部静脈血栓症の診断のメタアナリシス

 

MEDLINE、EMBASE、CINAHL、Web of Science、Chchrane Datebase of Systematic Reviewなどで文献を収集し、最終的に51の研究(N=10311)が対象となった。

これらを解析した結果、下のような診断特性が得られた。

これらの表を、自分なりにみやすくしてみたのが、下の表

単独でDVTを診断する症状などはなく、wellsスコアを用いたアセスメントが有効であるとされる。

しかし、wellsスコアが低リスクだからDVTが否定ではないことに注意が必要です。

論文の質としては弱いですが、参考までに、アスリートにはwellsスコアは全く役には立たないとする報告がある(Phys Sportsmed. 2017;45(4):358-364. doi: 10.1080/00913847.2017.1355210.)。

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この報告では、低リスク(DVT of unlikely)とされながらも、DVTだったアスリートがまとめられている。

症例数が少ないため、参考程度にはなるが、完全に除外するだけの特性はないことは十分に理解できる。

事前確率次第でかわるが、DVTが否定できない時は病院でd-dimerを調べてもらうなどの対応をお願いするのが良いだろう。