深部静脈血栓症の診断特性について
Meta-analysis: The value of clinical assessment in the diagnosis of deep venous thrombosis.
Ann Intern Med.2005 Jul 19;143(2):129-39.より
深部静脈血栓症の診断のメタアナリシス
MEDLINE、EMBASE、CINAHL、Web of Science、Chchrane Datebase of Systematic Reviewなどで文献を収集し、最終的に51の研究(N=10311)が対象となった。
これらを解析した結果、下のような診断特性が得られた。
これらの表を、自分なりにみやすくしてみたのが、下の表
単独でDVTを診断する症状などはなく、wellsスコアを用いたアセスメントが有効であるとされる。
しかし、wellsスコアが低リスクだからDVTが否定ではないことに注意が必要です。
論文の質としては弱いですが、参考までに、アスリートにはwellsスコアは全く役には立たないとする報告がある(Phys Sportsmed. 2017;45(4):358-364. doi: 10.1080/00913847.2017.1355210.)。
この報告では、低リスク(DVT of unlikely)とされながらも、DVTだったアスリートがまとめられている。
症例数が少ないため、参考程度にはなるが、完全に除外するだけの特性はないことは十分に理解できる。
事前確率次第でかわるが、DVTが否定できない時は病院でd-dimerを調べてもらうなどの対応をお願いするのが良いだろう。