貧乏ゆすりについて
本日は、貧乏ゆすりについて。
貧乏ゆすりは、Jiggling(ジグリング)・Fidgetingというそうです。
Sitting Time, Fidgeting, and All-Cause Mortality in the UK Women's Cohort Study.
イギリスのコホート研究。
12778名(37-78歳)の女性を対象に、座位時間と貧乏ゆすりについて検討。
1日の座位時間が、
0-4時間;Low:42.3%
5-6時間;Middle:32.0%
7-17時間;High:25.7%
だった。
座位時に貧乏ゆすりをするを10段階評価し、
しない;1-2
することある;3-4
よくする;5-10
と分けられ、
貧乏ゆすりをしないグループでは、座位時間が有意に短いが、
貧乏ゆすりをすることある・よくするグループでは、座位時間が長くなる。
これらのグループが12年間の追跡調査で、死亡リスクが変わるか?を検討した結果、
貧乏ゆすりがなく、座位時間が7時間以上だと、座位時間5時間未満と比べて、死亡リスクが30%上昇
貧乏ゆすりをする・座位時間が5-6時間と座位時間5時間未満では、5-6時間の方が死亡率が37%の低下
座位時間が長いと死亡リスクが上がるが、貧乏ゆすりをすることで、死亡リスクは下げられるということだった。
また、変形性股関節の治療としても期待できるという報告が日本から。
広松聖夫、他.Jiggling(貧乏ゆすり)を併用したキアリ骨盤骨切り術.整形外科と災害.2013;62(3):436-45.
貧乏ゆすりにより、変形性股関節症の関節拡大が起こることが期待できるとのこと。
しかも、手術でも関節拡大が認められなかった、難治性ともいえる症例92例に対し、
貧乏ゆすりを指導した結果、70%が関節拡大が認められたとのこと。
少し長い動画ですが、興味のある方はご覧ください。
貧乏ゆすりは、うざがられる仕草の代表ですが、
使い方によっては、有効なのかもしれませんね。
本当は貧乏ゆすりの別のことを調べていたのですが、たまたま見つけたのでまとめておきます。