都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

貧乏ゆすりについて

本日は、貧乏ゆすりについて。

貧乏ゆすりは、Jiggling(ジグリング)・Fidgetingというそうです。

 

 

 2016 Feb;50(2):154-60. doi: 10.1016/j.amepre.2015.06.025. Epub 2015 Sep 23.

Sitting TimeFidgeting, and All-Cause Mortality in the UK Women's Cohort Study.

 

イギリスのコホート研究。

12778名(37-78歳)の女性を対象に、座位時間と貧乏ゆすりについて検討。

 

 1日の座位時間が、

0-4時間;Low:42.3%

5-6時間;Middle:32.0%

7-17時間;High:25.7%

だった。

 

座位時に貧乏ゆすりをするを10段階評価し、

しない;1-2

することある;3-4

よくする;5-10

と分けられ、

貧乏ゆすりをしないグループでは、座位時間が有意に短いが、

貧乏ゆすりをすることある・よくするグループでは、座位時間が長くなる。

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これらのグループが12年間の追跡調査で、死亡リスクが変わるか?を検討した結果、

貧乏ゆすりがなく、座位時間が7時間以上だと、座位時間5時間未満と比べて、死亡リスクが30%上昇

貧乏ゆすりをする・座位時間が5-6時間と座位時間5時間未満では、5-6時間の方が死亡率が37%の低下

 

座位時間が長いと死亡リスクが上がるが、貧乏ゆすりをすることで、死亡リスクは下げられるということだった。

 

また、変形性股関節の治療としても期待できるという報告が日本から。

広松聖夫、他.Jiggling(貧乏ゆすり)を併用したキアリ骨盤骨切り術.整形外科と災害.2013;62(3):436-45.

 

貧乏ゆすりにより、変形性股関節症の関節拡大が起こることが期待できるとのこと。

しかも、手術でも関節拡大が認められなかった、難治性ともいえる症例92例に対し、

貧乏ゆすりを指導した結果、70%が関節拡大が認められたとのこと。

 

 

末期変形性股関節症に貧乏ゆすりが有効|医療ニュース|Medical Tribune

 

 

 少し長い動画ですが、興味のある方はご覧ください。 

 


第41回日本股関節学会ランチョンセミナー

 

貧乏ゆすりは、うざがられる仕草の代表ですが、

使い方によっては、有効なのかもしれませんね。

 

本当は貧乏ゆすりの別のことを調べていたのですが、たまたま見つけたのでまとめておきます。