加齢臭について
PLoS One. 2012; 7(5): e38110.
The Smell of Age: Perception and Discrimination of Body Odors of Different Ages.
Susanna Mitro, 1 , 2 Amy R. Gordon, 1 , 3 Mats J. Olsson, 3 and Johan N. Lundström 1 , 3 , 4 , *
香水や料理、喫煙などの環境要因などがある方は除外して、
20~30歳代の若年
45-55歳の中年
75-95歳の高齢
の3群の男女の参加者が対象。
Tシャツからにおいを採取し、嗅覚障害のない方に臭いを嗅いでもらい、臭いのきつさや不快感、年齢を推測してもらう。
その結果、
下図のAは臭いの強さを表すグラフでは、10点に近いほど臭いが強いことを表し、中年男性>若年男性>中年女性の順で臭いが強かった。
下図Bは不快感を表すもので、0よりもマイナスなほど不快感が強いことを表し、
中年男性>若年男性>高齢女性の順で不快だった。
臭いがあるほど、実年齢よりも年齢が高いと推測された。
高齢になると、加齢臭が弱まるという表現でいいのか分かりませんが、不快に感じることはないそうで、女性にも加齢臭はあるけど、そこまで不快にはならないという結果でした。
加齢臭の正体は、皮脂に含まれる2-ノネナールという物質(J Invest Dermatol. 2001 Apr;116(4):520-4.)で、男性ホルモンが強いと皮脂の分泌量が増えることから、男性の加齢臭が強いと考えられているようです。
しかし、これらの加齢臭と中年男性の臭いは別という報告もあり、中年の臭いはジアセチルという物質が関与するとされています。
これは頭皮から分泌されるため、枕の臭いなどになるそう。
あらためて、気をつけなければ。