都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

美顔の評価方法となりうるか?

本日は、ある報告で使われていた、FACE-Q scoreというものに注目してみました。

知らなかったのですが、いくつかの論文で使用されているようです。

 

Andrea L, et al. Devolopment and psychometric evaluation of the FACE-Q satisfaction with apperance scale. A new patient-reported outcome instrument for facial aesthetics patients. Clin Plastic Surg. 2013;40:249-260.

Klassen AF, et al. FACE-Q satisfaction with appearance scores from close to 1000 facial aesthetic patients. Plast Reconstr Surg. 2016 Mar; 137(3): 651e-652e.

 

このFACE-Qは、顔に関するQOL評価(顔の外観の満足度)として作成されたもののようです。

その構成には以下の概念(要素)が入っているようです。

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Satisfaction with facial appearance overall:顔全体の外観の満足度

Process of care:ケアの過程

Appraisal of facial areas:顔の鑑定

Psychological well-being:心理的な幸福度

Recovery and adverse effects:回復と反回復(不利)?の効果

Social well-being:社会的な幸福度

 

この概念には、

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といった内容でチェックするようです。

 

 その中で、facial appearance overall(顔の外観)に関する項目は10項目ある。

それぞれの点数は1-4点で、下図の右側ほど満足度が高い

青1点:非常に不満、赤2点:やや不満、緑3点:やや満足、紫4点:非常に満足

10項目の合計:10-40点の範囲

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介入前後なり、1月後なりに評価で比較できる。

関連画像

報告では、重みづけされている結果もあったが、いまいち分からず。

現在の所、日本語版はでていないようなので、和訳して使えるか?といったところです。

美容鍼灸の分野では、まだ客観性に乏しいデータしかないので、こうした評価法の作成は必要かもしれません。

このFACE-Qも客観的とはいえないものだと思いますが、半定量的評価にはなるかもしれません。

この評価法が使えるかどうか?の評価は必要ですが、こうしたものを使って、きちんと変化があるのかどうか?

どのくらい有用なのか?

などを評価することは必要です。

また、QOL評価も行える点は好感がもてます。