美顔の評価方法となりうるか?
本日は、ある報告で使われていた、FACE-Q scoreというものに注目してみました。
知らなかったのですが、いくつかの論文で使用されているようです。
Andrea L, et al. Devolopment and psychometric evaluation of the FACE-Q satisfaction with apperance scale. A new patient-reported outcome instrument for facial aesthetics patients. Clin Plastic Surg. 2013;40:249-260.
Klassen AF, et al. FACE-Q satisfaction with appearance scores from close to 1000 facial aesthetic patients. Plast Reconstr Surg. 2016 Mar; 137(3): 651e-652e.
このFACE-Qは、顔に関するQOL評価(顔の外観の満足度)として作成されたもののようです。
その構成には以下の概念(要素)が入っているようです。
Satisfaction with facial appearance overall:顔全体の外観の満足度
Process of care:ケアの過程
Appraisal of facial areas:顔の鑑定
Psychological well-being:心理的な幸福度
Recovery and adverse effects:回復と反回復(不利)?の効果
Social well-being:社会的な幸福度
この概念には、
といった内容でチェックするようです。
その中で、facial appearance overall(顔の外観)に関する項目は10項目ある。
それぞれの点数は1-4点で、下図の右側ほど満足度が高い
青1点:非常に不満、赤2点:やや不満、緑3点:やや満足、紫4点:非常に満足
10項目の合計:10-40点の範囲
介入前後なり、1月後なりに評価で比較できる。
報告では、重みづけされている結果もあったが、いまいち分からず。
現在の所、日本語版はでていないようなので、和訳して使えるか?といったところです。
美容鍼灸の分野では、まだ客観性に乏しいデータしかないので、こうした評価法の作成は必要かもしれません。
このFACE-Qも客観的とはいえないものだと思いますが、半定量的評価にはなるかもしれません。
この評価法が使えるかどうか?の評価は必要ですが、こうしたものを使って、きちんと変化があるのかどうか?
どのくらい有用なのか?
などを評価することは必要です。
また、QOL評価も行える点は好感がもてます。