最近、月経関連が多いけど
本日は、原発性月経困難症に対する鍼の刺し方で効果が変わるのか?を検討した報告です。
Mohammadi A, et al. Immediate analgesic effect of perpendicular needling or transverse needling at SP6 in primary dysmenorrhea: A pilot study. Med Acupunct. 2019 Aug 1; 31(4): 207-217.
このグループは、以前SP6(三陰交)に鍼をすると原発性月経困難症が即時鎮痛効果を示すことを報告している。
そこで、SP6に垂直での響きがでる刺し方と横方向で響きが出ない刺し方で、即時鎮痛効果に差があるのか?を検討した。
対象は26人の原発性月経困難症患者を垂直群と横群に無作為に割り付け。
研究プロトコールは、
評価は、VASと皮膚温で、介入前に4つの経穴を指標にしている。
その結果、
両群ともにVAS値は、介入後30分と抜刺後10分で有意に減少した。2群間の差はなかった。
CV4(関元)の皮膚温度は垂直群で有意に上昇した。
患者さんによっては、「鍼特有の響き感覚」が苦手な人もいる。
そんなときは、横刺ですると同程度の効果が得られる。
垂直で響きがない、横刺で響きありの効果も検討すると、もう少しスッキリすると思う。