2020-11-30 顔面神経麻痺の後遺症 Case Reports WMJ . 2020 Sep;119(3):205-210. Facial-Stapedial Synkinesis Following Acute Idiopathic Facial Palsy Michael Hutz 1, Margaret Aasen 2, John Leonetti 3 顔面神経麻痺の後遺症として、共同運動があります。 この中でアブミ骨の後遺症は報告例は少なく、過小評価されていると著者は感じているよう。 症例報告; 45歳男性が、突然の右顔面神経麻痺を発症。 1年半後も後遺症が残存 右耳の難聴が充満感が残った。 安静時と動作時(笑顔)の際の聴力を比較すると、 右耳の聴力が低下した。 これは、顔面-アブミ骨共同運動 こうした報告は過去に21例が報告されており、 16歳-58歳の範囲だった。 共同運動の発生も1か月後~1年後と幅があり、 だれがなってもおかしくない。 診断の難しさなどもあり過小評価されている可能性がある。と指摘されています。 耳鳴りや難聴を訴える場合、耳鼻科を紹介することが望ましい。 治療としては、アブミ骨筋の外科的切除で改善した例があるとのこと。