2020-07-05 前頭前野の血流を増やす鍼通電療法 鍼灸 Med Acupunct . 2020 Jun 1;32(3):143-149. doi: 10.1089/acu.2019.1406. Epub 2020 Jun 16. Electroacupuncture of the Ophthalmic Branch of the Trigeminal Nerve: Effects on Prefrontal Cortex Blood Flow Takuya Suzuki 1, Hideaki Waki 2 3, Kenji Imai 2 3, Tatsuya Hisajima 2 3 三叉神経第1枝への鍼通電療法(EA);100Hzが、前頭前野の脳血流を増加させることは報告されている。 しかし、刺激強度については検討が不十分。 そこで、0.1mAと0.2mAの違いを12名で検証。 刺激部位; 正中の前髪の生え際から側方1㎝と 7㎝後方に対して、 横刺で4㎝刺入。 脳血流は、16chの近赤外分光法で行った。 同時に心拍数も計測。 結果; Oxy-Hb:Ch6・Ch10・Ch12において、0.1mAに比べ0.2mAが有意な増加を認めた。 Deoxy-Hb:CH4において有意な低下が認められた。 Total-Hb:Ch12・CH13において有意な増加が認められた。 心拍数:有意差なし 刺激強度は0.1mAよりも0.2mAの方が脳血流を増加させる。 うつ病や不安症などの疾患では、前頭前野の脳血流が低下することが報告されているので、鍼通電療法などで脳血流を増やすことで緩和することが期待できます。 その際には、刺激周波数100Hz・刺激強度0.2mAが適刺激の条件と示唆されるものでした。