片側上肢の浮腫
本日は、片手の浮腫について。
上肢浮腫は、全身性浮腫(両側)に伴うものと局所性(片手)がある。
全身性～心不全、腎不全、低アルブミン血症、甲状腺機能低下症、薬剤性など
局所性～乳癌術後のリンパ浮腫、静脈閉塞、CRPS、炎症性、アレルギーなど
静脈閉塞には、上大静脈症候群や静脈血栓など
上肢の深部静脈血栓症は、下肢と比べ頻度は少なく1-3%程度と稀。
卒後15年目総合内科医の診断術 ver.2．ｐ565-6．より。
Upper-extremity deep venous thrombosis
Presentation, complications, diagnosis, and treatment are among the topics covered.
上肢の深部静脈血栓症(DVT)は、鎖骨下静脈が関与することが多い。
DVTの約6%に肺塞栓症を合併。
静脈性の胸郭出口症候群からDVTへ進展するパターン
Paget-Schroetter症候群～上肢の負荷増大から起こることが多い
これら一次性が20%
残りの80%は二次性(カテーテル、癌、外傷など)
片手浮腫の相談を受けたので、改めて文献を調査してみたら、見つけた論文を読んでみました。
