都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

血圧測定と年齢

本日は、血圧測定カフと年齢の関係についての報告です。

 

Picone DS, et al. Influence of age on upper arm cuff blood pressure measurement. Hypertension. 2020 Jan 27: HYPERTENSIONAHA11913973.

上腕カフの血圧測定に対する年齢の影響

 

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血圧を測定する方法は、

血圧測定カフを使ったオシロメトリック法や自動血圧、水銀などを使ったアネロイド法などがあります。

 

被験者は64±11歳、女性32%だった。

数十年にわたり大動脈血圧と血圧測定カフの値が比較された。

 

その結果、

血圧測定カフは、大動脈血圧に比べて、

収縮期血圧は、

40-49歳では過大評価され、

それ以降は、10歳超えるたびに過小評価されつつあった。

拡張期血圧は、

過大評価され、年齢が増すごとに増加していった。

 

高齢者が血圧に関連する真のリスクを誤診する可能性が高くなることが示唆された。

 

つまり、40代で少し血圧が高く測定されたら、やばいんじゃない?とびびるけど、

60代で少し高い程度なら、こんなもんか?と流されてしまう可能性がある。

ということでしょう。

 

確かに心配しすぎは良くないけど、気にしなさすぎもよくない。

なんのために、血圧測定を行うのか?を明確にしておけば、こうしたことは少しは防げるのかな?と思います。