脳卒中でパーキンソン病の振戦が止まった
本日は、脳卒中発生でパーキンソン病の振戦が止まった症例の報告です。
Sugumar T, et al. A stroke of luck: Abolition of parkinson's tremor with stroke. Mov Disord Clin Pract.2019 Nov 14;7(1):111-112.
本文は手に入らず、動画がありましたので、紹介します。
MDC3_12857_Video 1 mdcp
https://onlinelibrary.wiley.com/page/journal/23301619/homepage/mdc312857-sup-v001.htm
MDC3_12857_video 2 mdcp
脳卒中発生後の様子
https://onlinelibrary.wiley.com/page/journal/23301619/homepage/mdc312857-sup-v002.htm
パーキンソン病の振戦は初期~中期ならば、安静時のみに起こることが多いので医療従事者としては、生活の支障がある無動や非運動症状などに注目することが多いかと思います。
ですが、患者さんとしては一番目立つであろう振戦が気になると答える方が多いです。
今回の症例のように、脳卒中とパーキンソン病を併発する症例を私も以前経験していますが、その方は振戦は変わらなかったと記憶しています。
パーキンソン症状と脳の関係は以下のような感じで考えると分かりやすいと思います。
パーキンソン病のすくみ足や便秘などで鍼灸施術やマッサージが有効とする報告はいくつも出されています。
しかし最近はそうした報告数が減ってきているようにも思います。
まだまだ改善することが必要なので、増えてほしいですね。