都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

末梢性めまいの臨床診断

本日はめまいの診断について。

 

 2020 Feb 24;192(8):E182-E186. doi: 10.1503/cmaj.190334.

Clinical diagnosis of benign paroxysmal positional vertigo and vestibular neuritis.

 
この報告では、
2症例が提示され、
動画では、BPPVの検査であるDix-Hollpike試験とエプリー法について。
症例2は、前庭神経炎:https://youtu.be/dy6FsKS0LHY
中枢性めまいと末梢性めまいの鑑別に用いられるHINTS+の動画
とのこと。
 
BPPVと前庭神経炎と脳卒中の違い一覧表;
末梢性めまいの頻度で最も多いのはBPPVだが、BPPVは基本的に眼振はなく、自発的な眼振を呈するめまいで多いのは前庭神経炎。しかし、後部循環系の障害でも起こるので鑑別が必要。

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スクリーニング;
神経学的徴候や頭痛、首の痛み・コリの有無を確認。
その後、めまいの持続時間が2分以内か?を問う。
画像、イラストなどを保持する外部ファイル。オブジェクト名は192e182f1.jpgです。
BPPVらしくないときは、病院を勧め、
BPPVの典型例の場合、エプリー法を行う。
 
HINTSは練習しておかないと難しいかもしれません。
首を回旋させる手技がありますが、正中位から右ないし左への回旋よりは、左右どちらかに回旋した状態から正中位へ動かす方が、首の負担は少ないようです。
 
また私は、Dix-Hollpike試験を行う前に、
迷走神経刺激を行い、嘔気・嘔吐の予防を少しでも行ってからテスト⇒エプリー法という手順で行っています。