末梢性めまいの臨床診断
本日はめまいの診断について。
CMAJ. 2020 Feb 24;192(8):E182-E186. doi: 10.1503/cmaj.190334.
Clinical diagnosis of benign paroxysmal positional vertigo and vestibular neuritis.
この報告では、
2症例が提示され、
症例1は良性発作性頭位めまい症(BPPV);https://youtu.be/kvVnEsGVLUY
動画では、BPPVの検査であるDix-Hollpike試験とエプリー法について。
症例2は、前庭神経炎:https://youtu.be/dy6FsKS0LHY
中枢性めまいと末梢性めまいの鑑別に用いられるHINTS+の動画
とのこと。
BPPVと前庭神経炎と脳卒中の違い一覧表;
スクリーニング;
神経学的徴候や頭痛、首の痛み・コリの有無を確認。
その後、めまいの持続時間が2分以内か?を問う。
BPPVらしくないときは、病院を勧め、
BPPVの典型例の場合、エプリー法を行う。
HINTSは練習しておかないと難しいかもしれません。
首を回旋させる手技がありますが、正中位から右ないし左への回旋よりは、左右どちらかに回旋した状態から正中位へ動かす方が、首の負担は少ないようです。
また私は、Dix-Hollpike試験を行う前に、
迷走神経刺激を行い、嘔気・嘔吐の予防を少しでも行ってからテスト⇒エプリー法という手順で行っています。