産科と婦人科領域の鍼治療
本日は、鍼治療が産科と婦人科領域で有益な方法なのか?のレビューです。
でも、本文が手に入らず、抄録のみです。
Bishop KC, et al. Acupuncture in obsterics and gynecology. Obstet Gynecol Surv. 2019 Apr; 74(4): 241-251.
アメリカではこの数十年で鍼治療が普及。
鍼治療のメカニズムは完全な解明はされていないが、免疫系・内分泌系・自律神経系に影響を与えるエビデンスがある。
産科と婦人科ではどうかをレビューしてみた。
その結果、
分娩疼痛
妊娠中の腰痛
月経困難症
は有益な証拠がある。
でも、
化学療法誘発性の嘔吐や吐き気
更年期のほてり
は未だ不明
更年期の睡眠障害
妊娠中のうつ病
過活動膀胱
に関しては、十分ではないがいくつかの有益な証拠がある。
鍼治療は有益ではない。
安全性と有効性を天秤にかけて、検討すると以上のような結論に達したようです。
根拠としたデータが何かは本文を見ないと分かりませんが、
個人的には、おおむね同感を得る結果です(賛同しかねる部分もあります)。