都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

産科と婦人科領域の鍼治療

本日は、鍼治療が産科と婦人科領域で有益な方法なのか?のレビューです。

でも、本文が手に入らず、抄録のみです。

 

Bishop KC, et al. Acupuncture in obsterics and gynecology. Obstet Gynecol Surv.  2019 Apr; 74(4): 241-251.

 

アメリカではこの数十年で鍼治療が普及。

鍼治療のメカニズムは完全な解明はされていないが、免疫系・内分泌系・自律神経系に影響を与えるエビデンスがある。

産科と婦人科ではどうかをレビューしてみた。

 

その結果、

 

分娩疼痛

妊娠中の腰痛

月経困難症

は有益な証拠がある。

 

でも、

化学療法誘発性の嘔吐や吐き気

更年期のほてり

は未だ不明

 

更年期の睡眠障害

妊娠中のうつ病

過活動膀胱

に関しては、十分ではないがいくつかの有益な証拠がある。

 

体外受精転帰

鍼治療は有益ではない。

 

安全性と有効性を天秤にかけて、検討すると以上のような結論に達したようです。

根拠としたデータが何かは本文を見ないと分かりませんが、

個人的には、おおむね同感を得る結果です(賛同しかねる部分もあります)。