脳卒中に用いられる経穴
Mechanisms of Acupuncture Therapy in Ischemic Stroke Rehabilitation: A Literature Review of Basic Studies.
Int J Mol Sci.2017 Oct 28;18(11). pii: E2270. doi: 10.3390/ijms18112270.
鍼治療は、脳卒中の補完的治療法として、世界保健機関(WHO)でも推奨されている。
これまでの臨床研究などから、鍼は脳卒中後のバランス機能・痙縮・筋力・幸福感といった項目を改善ないしは向上させることが報告されている。
しかし、その機序については不明なことが多い。
この報告では、機序と使用頻度の高い経穴を文献調査したものだ。
その結果、
機序には、
1)神経形成の促進と中枢神経系の細胞増殖
2)虚血領域の脳血流量の調節
3)虚血領域の抗アポトーシス=細胞死の抑制
4)神経化学物質の調節
5)長期増強(LTP)の改善と再置換(学習)
が示されている。
使用頻度の高い経穴は
1)GV20=百会
2)ST36=足三里
3)LI11=風池
4)GV26=水溝
5)GV14=大椎
6)LI4=合谷
となっていた。