美顔を損なう原因は、顔のたるみとされている。
しかし、それだけではなく、顔の脂肪量の減少も関与するという報告。
対象は、30-65歳の男女19名(男性5名、女性14名)。
評価;
CTスキャンを2回撮影。1回目は初診時(平均年齢45.9歳)、2回目は10年以上経過(平均年齢57.3歳)してから。
主な確認部位は、顔面中央の皮下脂肪・深部の脂肪量、バッキャルファット(頬の深部の脂肪)
結果;
いずれの部位も脂肪量が減少
減少率は、部位で異なる。
|
脂肪総量 |
皮下脂肪量 |
深脂肪量 |
バッキャルファット |
Pre |
46.4 |
26.1 |
11 |
9.36 |
Post |
40.8 |
23.1 |
8.98 |
8.68 |
変化量 |
-5.66 |
-2.95 |
-2.03 |
-0.68 |
年齢と体積の相関:y = −0.05426 x − 3.167; F 1,17 = 0.5186、p = 0.4812; R 2 = 0.02960
脂肪が減少することで、
頬がこける
ほうれい線が深くなる
目の周囲がくぼむ
などの審美を損なうことに繋がる。
経験的には知られてはいるが、その根拠となる報告になると思われます。