都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

老け顔の原因は脂肪量の減少によるもの

2021 Feb 1;147(2):319-327.
 doi: 10.1097/PRS.0000000000007518.

Facial Aging: A Quantitative Analysis of Midface Volume Changes over 11 Years

 
美顔を損なう原因は、顔のたるみとされている。
しかし、それだけではなく、顔の脂肪量の減少も関与するという報告。
 
対象は、30-65歳の男女19名(男性5名、女性14名)。
評価;
CTスキャンを2回撮影。1回目は初診時(平均年齢45.9歳)、2回目は10年以上経過(平均年齢57.3歳)してから。
主な確認部位は、顔面中央の皮下脂肪・深部の脂肪量、バッキャルファット(頬の深部の脂肪)
 
結果;
いずれの部位も脂肪量が減少
減少率は、部位で異なる。
  脂肪総量 皮下脂肪量 深脂肪量 バッキャルファット
Pre 46.4 26.1 11 9.36
Post 40.8 23.1 8.98 8.68
変化量 -5.66 -2.95 -2.03 -0.68

年齢と体積の相関:y = −0.05426 x − 3.167; 1,17 = 0.5186、p = 0.4812; 2 = 0.02960

図7。
 
脂肪が減少することで、
頬がこける
ほうれい線が深くなる
目の周囲がくぼむ
などの審美を損なうことに繋がる。
 
経験的には知られてはいるが、その根拠となる報告になると思われます。