2021-03-02 老け顔の原因は脂肪量の減少によるもの Plast Reconstr Surg . 2021 Feb 1;147(2):319-327. doi: 10.1097/PRS.0000000000007518. Facial Aging: A Quantitative Analysis of Midface Volume Changes over 11 Years Lucas M Boehm 1, Aaron Morgan 1, Patrick Hettinger 1, Hani S Matloub 1 美顔を損なう原因は、顔のたるみとされている。 しかし、それだけではなく、顔の脂肪量の減少も関与するという報告。 対象は、30-65歳の男女19名(男性5名、女性14名)。 評価; CTスキャンを2回撮影。1回目は初診時(平均年齢45.9歳)、2回目は10年以上経過(平均年齢57.3歳)してから。 主な確認部位は、顔面中央の皮下脂肪・深部の脂肪量、バッキャルファット(頬の深部の脂肪) 結果; いずれの部位も脂肪量が減少 減少率は、部位で異なる。 脂肪総量 皮下脂肪量 深脂肪量 バッキャルファット Pre 46.4 26.1 11 9.36 Post 40.8 23.1 8.98 8.68 変化量 -5.66 -2.95 -2.03 -0.68 年齢と体積の相関:y = −0.05426 x − 3.167; F 1,17 = 0.5186、p = 0.4812; R 2 = 0.02960 脂肪が減少することで、 頬がこける ほうれい線が深くなる 目の周囲がくぼむ などの審美を損なうことに繋がる。 経験的には知られてはいるが、その根拠となる報告になると思われます。