2021-03-04 コレステロール塞栓症によるBlue-toe症候群 Review Lancet . 2010 May 8;375(9726):1650-60. doi: 10.1016/S0140-6736(09)62073-0. Epub 2010 Apr 8. Atheroembolic renal disease Francesco Scolari 1, Pietro Ravani 動脈硬化によるプラークが腎動脈に詰まるアテローム塞栓性腎疾患がある。 その際に、プラークが皮膚症状や胃腸症状、中枢神経系などに影響を及ぼすことがある。 これらは自然発生のこともあるが、カテーテル治療や血管治療、抗凝固剤使用により起こることもある。 これが足趾に起こるとBlue-toe症候群となる。 上写真のA-GがBlue-toe症候群 こうしたコレステロール塞栓症による各症状の起こる割合(複数の文献をまとめたもの)は、 皮膚症状;35-90% 胃腸症状:10-33% 中枢神経系:4-23% 眼症状:6-25% 好酸球増加症:22-73% であった。 Blue-toe症候群では、チアノーゼや疼痛、網状皮斑(リベド)、壊疽や潰瘍などが起きうる。 多くは足背動脈などの触知可能。 予後は切断となるケースや再発例などもある。