肌の酸素量・コラーゲン低下と美容鍼灸の可能性
肌の弾力性や潤いには、肌の酸素量や毛細血管が関わっている。
加齢に伴い血液中の酸素量は低下していきます。とはいっても、息苦しさを感じたりするほどではないですが(呼吸器疾患とは違うので)。
肌の酸素量も低下していくことがPOLAから発表されていました。
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20190307_2.pdf
年齢と酸素飽和度の相関を求めたところ、相関係数:-0.45
両者には弱い相関が認められた。
酸素量が低下することで、肌の表皮・真皮・皮下組織それぞれに影響がでるとのこと。
その結果、肌のうるおいや弾力が低下していく1つの要因とのこと。
酸素量の低下は、血流や血球成分(赤血球)によるので、年齢を重ねることで筋肉量の低下や動脈硬化などの影響があることは推測できます。
資生堂からは、
毛細血管が肌の弾力と関係するという記事があります。
毛細血管の周囲から、肌の弾力性の源であるコラーゲンが産生されることが分かったとのこと。
20代~60代の肌の弾力と毛細血管の太さや密度には相関があり、毛細血管が太いほど・密度が高いほど、コラーゲン産生能力が上がることが示唆されます。
毛細血管は真皮層までしか存在しないので、毛細血管の血管新生や血流速度を上げる、血管拡張により、真皮層の真皮幹細胞が刺激され、線維芽細胞に変わり、コラーゲンを産生するということなんだと思います。
つまり美容鍼灸では、毛細血管を刺激することでコラーゲン産生や酸素量を増やし、
肌の弾力性や潤いを保つこと可能性が示唆されます。