都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

骨質について

なぜ高い骨密度でも骨折するのか?
―骨密度と骨質からみた新たな骨脆弱化の分類と薬剤の使い分け―
歯薬療法. 2013;32(3):109-121.
 
骨の強度(骨量)=骨密度+骨質
骨は、カルシウムとコラーゲンの半々で構成される。
よく鉄筋コンクリートに例えられ、コンクリート(骨密度)はカルシウムで、鉄筋(骨質)がコラーゲンとされる。
 
破骨細胞が骨吸収を行い、骨芽細胞が骨形成を行うことで、骨量を保つ。
しかし、閉経後のエストロゲンや男性のアンドロゲンの低下で、骨形成よりも骨吸収が高くなり骨密度が減少する。
 
AGEsと骨質劣化について - 外科医 アンチエイジングに目覚める!?
 
 
 
骨密度検査やCTは、骨密度と骨質の構造が反映される⇒石灰化度・微細構造(皮質骨の多孔化・海綿骨の骨梁構造)
でも、骨質の材質(コラーゲン線維)は反映されない。
 
体質(20%相当)・性ホルモンの低下・生活習慣病・加齢といった要因が、
コラーゲンの架橋形成を弱める、もしくはAGEsの過形成が骨強度を低下させるとされる。
この部分のバロメーターとなり得るのが、ペントシジン測定とのこと(詳細は割愛)。
 
しかし、鍼灸は、この骨質に対してアプローチできるだろうか?
難題です。