都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

後頭下筋刺激で慢性緊張型頭痛の制御を。予備実験報告より

2020 Apr 25;S0213-4853(20)30042-6.
 doi: 10.1016/j.nrl.2019.12.004. Online ahead of print.

Effectiveness of suboccipital muscle inhibition combined with interferential current in patients with chronic tension-type headache: a randomised controlled clinical trial

[Article in En, Spanish]

慢性の緊張型頭痛患者を対象に、

徒手療法(n=12)と干渉電流(n=13)の比較を行った(無作為割り当て)。

 

研究デザイン;単一盲検ランダム比較試験

 

基準;

包含基準
少なくとも3か月間、月に15日を超える頭痛の再発エピソード(年間180日以上)
30分から7日間の痛みのエピソード
以下の2つ以上の特性を満たします。
両側の痛みの場所
痛みを伴う非脈動圧
軽度から中程度の痛み
頭痛は通常の活動で増加しません
頭痛は頭蓋周囲圧痛と関連している可能性がある
薬理学的に制御された
除外基準
別の種類の一次または二次頭痛の患者
頭の動きによって悪化する痛み
類似の頭痛症状を伴う代謝または筋骨格の問題
頸椎への以前の外傷
めまい、めまい、補正されていない緊張
心臓装置のある患者
羞明、恐怖症、吐き気、または嘔吐に苦しんでいる
妊娠

 

介入の様子;1回20分、週2回、4週間実施

Figura 1(A) Electrodos adhesivos sobre los músculos suboccipitales. (B) Inhibición muscular suboccipital simultánea y técnica de corriente interferencial.

 

結果;

NRS:平均のみグラフ化

刺激前後に有意差なし。

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NDI:刺激後には介入群に有意な改善が認められた。

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HDIとHIT-6も刺激後に有意な改善が介入群に認められた。

 

後頭下筋への刺激は、頭痛抑制に役立つ方法。

これは鍼灸でも同様の効果が期待できると思われます。