都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

うつと脳機能

Comparative Study
 
2003 Jan 20;14(1):51-5.
 doi: 10.1097/00001756-200301200-00010.

Brain activity during expectancy of emotional stimuli: an fMRI study

うつ病は、有病率5-8%とされ、「心の風邪」と呼ばれることもある。

その病態生理は不明な点もあるが、セロトニンなどの影響(モノアミン欠乏仮説・モノアミン受容体亢進仮説)によるものとされていた。

しかし脳機能画像検査の発展により、脳の活動異常も関与することが分かってきている。

 

感情制御には、海馬や扁桃体視床といった大脳辺縁系前頭前野の関与が中心となる。

特に左前頭前野が活動低下することが報告されている。

 

うつ病患者と健常者の機能的MRI(fMRI)を比べると、

PDF) Brain activity during expectancy of emotional stimuli: An ...

うつ病患者では、左前頭前野の低下が認められ、右前頭前野の賦活があったとされる。

前頭前野は快予測に、右前頭前野は不快予測に関連するとされ、

うつ病患者では、不快予測が優位な状態になっているため、悲観的思考となると示唆された。

 

鍼灸によるセロトニン神経の影響に加え、左前頭前野の賦活ならびに右前頭前野の活動抑制が、うつ病の対応になると考えられます。