天気痛について
佐藤純.気象変化による慢性痛悪化のメカニズム.日生気誌.2003;40(4):219-224.
佐藤純.天候変化と慢性疼痛.ペインクリニック.2006;27:603-609.
関節リウマチなどの多くの慢性疼痛疾患において、天候変化と疼痛の程度に関係があるとする報告がある。
その一方で、両者には関係がないとする報告もある。
その理由はなぜか?
慢性疼痛モデルラットによる研究を行ってきた結果、
気圧低下と気温低下により、疼痛行動の増強が認められることや、
皮膚冷感受性線維の感作が作用すること、
内耳破壊をしたモデルラットでは気圧検出センサーが内耳前庭部に存在することが示唆される結果が得られた。
https://mchiro.exblog.jp/20401223/より
現在、ヒトの内耳にも気圧検出センサーがあるかは判明していませんが、
交感神経活動を抑制することで痛覚神経の活動を制御することが可能と思われます。
その交感神経活動の抑制は、耳珠前にある迷走神経刺激(副交感神経線維)が有用では?と考えています。