2020-07-03 こむら返りについて Muscle Nerve . 2005 Oct;32(4):431-42. doi: 10.1002/mus.20341. Muscle Cramps Timothy M Miller 1, Robert B Layzer こむら返りは、突然の有痛性の筋痙攣。 高齢者の35-60%に認められることが報告されている。 全年齢では、生涯に95%が経験する。 激しい痛みが、48-72時間持続することがある。 病因(要因)と考えられているもの; ・明らかな原因はなし 高齢者の夜間けいれん 運動関連 ・下位運動ニューロン障害 筋委縮性側索硬化症 ポリオ後 神経根・神経障害 ・代謝障害 妊娠 尿毒症 肝硬変 甲状腺機能低下症 副腎機能低下症 ・急性の細胞外容量の枯渇? 汗・けいれん 血液透析 下痢・嘔吐 利尿作用 ・薬剤性~利尿薬・LABA(長時間作用型β2刺激薬・スタチン・β刺激薬・β遮断薬・ARB・ベンゾジアゼピン・テリパラチド・ドネペジル・ビンクリスチン・シスプラチン ・遺伝 ・カリウムチャネルへの抗体? とされている。 特に高齢者では、薬剤のチェックは必要 しかし、夜間の下腿以下のこむら返りならば、特に精査は必要なし。 大腿部に及ぶ・日中に起こる・筋力低下あり・筋委縮あり・線維即性攣縮がある、場合は精査必要。 腰部脊柱管狭窄症や末梢神経障害(糖尿病性など)、冷えなどが原因となることが多い。 若年者では、単発では問題ないが、繰り返す場合は神経筋疾患の可能性を考慮する。 治療としては、就寝前のストレッチや芍薬甘草湯が有用(臨床医薬.1999;15(3):499-523.)。