抗がん剤の副作用と東洋医学
本日は、抗がん剤の副作用について。
佐々木翼、他.抗がん剤による手足のしびれに対する漢方薬や頭皮鍼治療の効果の検討.日本ペインクリニック学会誌.2015;22(2):110-114.
抗がん剤による手足のしびれや痛みが発生することがある。
それに対する確立された治療法はなく、プレガバリンや抗うつ薬が妥当とされている。
抗がん剤による手足のしびれ(痛みなし)が発生した9名(男性7名、女性2名)に、漢方薬治療と頭皮鍼治療を行った。
頭皮鍼治療は、2週おきに7名に実施。
患者背景と結果;
証は、瘀血や血虚を示すことが多く、駆瘀血剤や補血剤を使うことが多かった。
漢方と鍼の併用により、9名中6名が4週後にやや有効以上の効果が認められたとのこと。
しかし、抗がん剤の最終投与から2ヶ月半以内は効果が出ていないことを考えると、薬効が切れ、症状が緩和された可能性もあると思われます。