都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

関節痛を起こすRS3PEについて

本日は、RS3PE(remiting sereonegative symmetrical synovitis with pitting edema)について。

 

1985年にMcCartyによって初めて提唱された疾患で臨床症候群となる。

臨床特徴は、

寛解性(3-36か月)・予後は良い(Remiting)

リウマトイド因子陰性(Seronegative)

対称性(Symmetric)

手背足背の圧痕性浮腫を伴う滑膜炎(Synovitis With Pitting Edema)

(JAMA.1985;254:2736-3767. Reumatol Clin.2011;7:156-60.)

 

発症年齢は50歳以降で、60代までがピークで、70代と80代は頻度は下がる( 1995 Aug;54(8):681-4.)。

 

発症様式は、突然発症が多い。男性に多い(RAやPMRは女性に多い)。

(JAAPA.2010;23:38-43.)

 

原因不明の本態性とRAやPMRに付随することがある。

 

手背や足背に圧痕性浮腫(Pitting edema)を呈する(. 1999 Mar; 58(3): 142–147.)浮腫の多くは低アルブミン血症によるものが多い。

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頸・肩・腰・大腿部などの近位筋の筋肉痛やこわばりを訴えることがある(. 1999 Mar; 58(3): 142–147.)。また、8%程度に悪性腫瘍の合併例があるため、RS3PEの患者では、悪性腫瘍のスクリーニングが求められる(Clinical and Experimental Rheumatology 1999; 17: 741-744.)。

 

少量のステロイドでも劇的に効果がある(JAAPA.2010;23:38-43.)。