緑内障の鍼(コクラン)
本日は、コクランデーターベースから緑内障と鍼に関するサマリー。
Cochrane Database Syst Rev. 2020 Feb 7;2:CD006030. doi: 10.1002/14651858.CD006030.pub4.
Acupuncture for glaucoma.
目的
緑内障患者において、鍼と他の治療、無治療、またはプラセボと比較した有効性と安全性を評価。
最終的に3編の報告が残った。
内訳;
1.33名を対象に、耳介指圧と偽刺激を比較。
2.82名を対象に、経皮的電気刺激(TENS)と偽刺激の比較。
いずれも、バイアスリスクが高い。
比較検討できず。
それぞれの結果をみると、改善傾向にあるようにもみえるが、エビデンスとしては証拠とならない。
それぞれの報告の結果については省略しましたが、現時点では鍼施術が緑内障に有用とすることは言えない。ということでした。
本文を読んだわけではないので、分かりませんが、高眼圧者が対象となっているものが多いような印象があります。
日本での緑内障患者さんは、正常眼圧の緑内障が多いので、しっかりとそこを押さえた報告が待ち望まれます。
昔、緑内障研究をしようとしましたが、断念しました。
いつか素晴らしい報告が日本からでてくることを期待しています。