むずむず足症候群について
本日は、Restless Legs Syndrome(むずむず足症候群・ウィリス-エクボン病):RLSについての報告を読みました。
Christopher C, et.al. Restless Legs Syndrome. JAMA. 2017;317(7): 780.
RLSは、アメリカの約2%-3%が罹患し、男性より女性に多い。
中年以上の年齢が多いけど、子供もいる。
おおよそ、日本も同程度の発生率
https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/restless.pdf より掲載
症状は、足の不快感で「灼熱感」「痛む」「チクチク」「冷える」など多様な訴えがあり、安静時特に就寝時に起こることが多い。そのため、睡眠障害を併発するケースがある。また周期性四肢麻痺の発生により、意図せず足が動くこともある。
https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/restless.pdf より掲載
原因は不明な点が多いけど、これまでは脳のドーパミンの調節異常が示唆されています。最近では、それに加え末梢の筋肉を支配する神経の異常な興奮が起こることも指摘され、中枢と末梢の両方が関与すると考えられています。
https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/restless.pdf より掲載
また、二次性RLSとして、パーキンソン病、妊婦、腎不全などもあり、既往歴で確認する必要があるかもしれません。
また、RLS自体がパーキンソン病の発症リスクとする報告もいくつかあるため、経過観察は必要となると思います。
対応としては、
運動・マッサージ・入浴・投薬が推奨されているようです。
抗うつ薬を飲んでいないか?といったことの確認も必要となります。
まとまりのないまとめかたになりましたが、
患者さんの訴えとしては、なんでもありと思って、足に関する場合はRLSを最初は鑑別候補に入れておくといいかもしれません。