2021-04-12 日本の子供の口唇閉鎖不全 Environ Health Prev Med . 2021 Jan 21;26(1):11. doi: 10.1186/s12199-021-00933-5. Prevalence of an incompetent lip seal during growth periods throughout Japan: a large-scale, survey-based, cross-sectional study Yukiko Nogami 1, Issei Saitoh 2, Emi Inada 3, Daisuke Murakami 3, Yoko Iwase 1, Naoko Kubota 3, Yuki Nakamura 1, Masami Kimi 4, Haruaki Hayasaki 1, Youichi Yamasaki 3, Yasutaka Kaihara 5 口唇閉鎖不全に対する日本初の全国調査の結果。 口唇閉鎖不全には、全身的要因と局所的要因があり、これまでの小規模な横断的研究では年齢が高くなるにつれ有病率は下がるとされている。 対象は、 定期的に歯科受診をしている3-12歳の3399名 44の質問表を親に回答してもらい、年齢と地域性があるか? 6地域の集計結果; 年齢; その結果、 対象の30.7%に口唇閉鎖不全が認められた。 地域別では、 北海道・東北:30.6% 関東:28.6% 中部:30.6% 近畿:30.2% 中国・四国:31.7% 九州・沖縄:32.4% とされ、統計学的な地域差はなかった。 また、年齢は先行研究と異なり、年齢が高くなるにつれ有病率は増加 やや男児の方が多い傾向にある 質問票との関連で、唇に締まりがない・鼻が詰まる・音をたてて食事をするなどが関連性があったとされる。 年齢を重ねると解決するものではないようなので、早めの対応が必要かもしれない。