都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

乳児から小児期に起こり得る単純性股関節炎について

Review
 
1996 Oct;54(5):1587-91, 1595-6.

Transient synovitis of the hip in children

 
単純性股関節炎は、股関節に生じる一過性の滑膜炎で、骨には異常なし。
小児の股関節痛の原因としては最も頻度が高い。
3-10歳の男児に多い。
32-50%に先行症状として、感冒が認められる。
股関節痛が出現(1-3日後)し、跛行や歩行に異常が出る。
しかし一過性なので7-10日ほどで改善する。改善しない場合は他の疾患(ペルテス病や化膿性股関節炎など)の可能性を考慮。
必ずしも股関節痛とは限らず、大腿部痛や膝痛の場合もあることに注意。
股関節の内転が制限されるため、外転や外旋位をとる。
局所の熱感や発赤はなし。
発熱はあっても軽度。
 
Transient Synovitis in Children