2021-04-06 乳児から小児期に起こり得る単純性股関節炎について Review Am Fam Physician . 1996 Oct;54(5):1587-91, 1595-6. Transient synovitis of the hip in children J J Hart 1 単純性股関節炎は、股関節に生じる一過性の滑膜炎で、骨には異常なし。 小児の股関節痛の原因としては最も頻度が高い。 3-10歳の男児に多い。 32-50%に先行症状として、感冒が認められる。 股関節痛が出現(1-3日後)し、跛行や歩行に異常が出る。 しかし一過性なので7-10日ほどで改善する。改善しない場合は他の疾患(ペルテス病や化膿性股関節炎など)の可能性を考慮。 必ずしも股関節痛とは限らず、大腿部痛や膝痛の場合もあることに注意。 股関節の内転が制限されるため、外転や外旋位をとる。 局所の熱感や発赤はなし。 発熱はあっても軽度。