2020-08-14 まれな疾患ではありますが Elsberg症候群を呈した急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の2例 浜田 英里, 岡本 憲省, 奥田 文悟, 中村 俊平, 川尻 真和, 小原 克彦, 三木 哲郎, 大塚 奈穂子 日本内科学会雑誌.2005 年 94 巻 11 号 p. 2379-2381 エルスバーグ症候群は、 無菌性髄膜炎に伴う急性仙髄神経根障害で、 一過性に尿閉(膀胱括約筋異常)をきたす。 1913年に最初の報告があったようで、ヘルペスウイルスとの関連が示唆されている。 この論文が報告された時点で、87例の報告数があり、 排尿障害の持続時間は、平均で26.9日(全例回復) 意識障害を伴ったもの10例 無菌性髄膜炎により頭痛や髄膜刺激症状が認められる。 頭痛や頚部痛の訴えや尿閉などがあった場合、頻度は低いが本症も可能性がある。