2021-03-31 まゆげの病的変化;症例報告より Case Reports Plast Reconstr Surg Glob Open . 2020 Jun 15;8(6):e2883. doi: 10.1097/GOX.0000000000002883. eCollection 2020 Jun. Bilateral Eyebrow Sclerosis: A New Clinical Entity Kazuki Ueno 1, Kayo Kunimoto 2, Yoshifumi Iwahashi 3, Shin-Ichi Murata 3, Yuki Yamamoto 2, Masatoshi Jinnin 2, Shinichi Asamura 1 初めてみる症例なのですが、一度みておけば忘れにくいと思います。 日本での症例報告です。 30歳男性で、徐々にまゆげがうすくなり、眉毛の下の腫れが大きくなってきた。 手術により結節を除去するも再発を繰り返す。 3回目の手術前の状態⇓ 組織病理学的所見では、皮下組織の硬化が認められ、炎症性浸潤はないが、毛細血管の拡張があった。 表皮はわずかに厚くなり、脂肪組織はコラーゲンに置換 眉毛の下の結節が、眉毛の毛包への血流不足に陥らせ、まゆげが薄くなったのでは?tしている。 適当な疾患名(診断名)がないため、眉毛硬化症(Eyebrow Sclerosis)と名付けたとのこと。 鑑別疾患として、 線維性または硬化性皮膚疾患には、全身性硬化症、限局性強皮症、好酸球性筋膜炎、硬化性苔癬、肥厚性瘢痕、およびケロイドなどが挙げられるとのこと。 まゆげが薄くなるといえば、Hertoghe signがある。 これは眉の外側1/3が薄くなり、この所見があると、 甲状腺機能低下症やアトピー性皮膚炎、ハンセン病などの可能性があるとされています。 Hertoghe sign;Endocr Pract. 2011 Jul-Aug; 17(4): 666.