透析治療
小根森元、他.本邦における透析導入時原疾患の経年的推移―特に 80 歳以上の高齢透析患者に注目して―.透析会誌 53(1):15~20,2020.
透析の原因疾患は、
糖尿病性腎症・慢性糸球体腎炎・腎硬化症の3疾患が大半を占める。
2011年時の新規透析患者数は37897名
2017年時の新規透析患者数は38786名
と増加傾向にある。
これらの推移をグラフ化すると下記のようになる。
新規透析導入患者の原疾患別推移(全年齢)と年齢区分別推移原疾患別;
本文から引用改変して掲載
糖尿病性腎症が最も多く、割合も変わらない。
慢性糸球体腎炎は微減、腎硬化症は微増
年齢別;
20-80歳の透析割合は減少傾向。
80歳以上の割合は微増
2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
20歳未満 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
20-80歳未満 | 79.9 | 77.9 | 77.2 | 76 | 75.4 | 74.8 | 73.8 |
80歳以上 | 19.9 | 21.9 | 22.6 | 23.9 | 24.4 | 25.1 | 26.1 |
80歳以上では、糖尿病性腎症と腎硬化症の割合が増加している。
透析患者数が増加している現状にあり、その原因疾患は糖尿病性腎症が最も多いが、腎硬化症も増えつつあるよう。
まずは現状を知り、そこから何が出来るのか?につなげていく必要がある。