人畜共通感染症;レプトスピラ症
レプトスピラ症は、病原性レプトスピラにより起こる人畜共通感染症
世界中で発生が確認されており、日本では沖縄で特に多い。
また秋に発生することが多く、秋疫病とも呼ばれる。
レプトスピラ症は、げっ歯類を中心とした哺乳動物の腎臓に定着し、尿に交じり排泄される。それを直接ないしは汚染土壌や汚染水を介した間接的な感染(ヒトからヒトは稀)。
http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/leptospirosis.html
宮崎県HPより引用
宮崎県では、ネズミ・犬・たぬき・しか、イノシシなどからの発見が報告されている。
症状;http://www.theidaten.jp/img/kj49/kj49-1_big.png より引用
潜伏期は5-14日
典型例の症状は、2相性を示す。
第1期:敗血症期~感冒様症状が3-7日。特徴として結膜充血
第2期:免疫期・回復期~無菌性髄膜炎やブドウ膜炎などを認める0-30日
重症化例では、意識障害や黄疸、腎不全、出血傾向などがある。
Mandell GL:Mandell,Douglas,and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases,7th edtion,Churchill Livingstone,2009.より引用
別の臨床症状の頻度;
動物(いぬ)の場合、5種ないし7種の混合ワクチンがあります。
レプトスピラ症は7種に含まれます。
しかし、犬を介した発生頻度は非常に少ないので、そこまで神経質に考える必要はないと思います。⇒253例の国内発生で犬との接触は3例(これも確実なものではない);約1.2%と低い。
地域の状態などに合わせて選択されるといいかと思います。