便秘とオリゴ糖
Food Sci Biotechnol. 2018 Jun; 27(3): 781–788.
Published online 2018 Jan 5. doi: 10.1007/s10068-017-0300-2
PMCID: PMC6049690
PMID: 30263804
Complex-oligosaccharide composed of galacto-oligosaccharide and lactulose ameliorates loperamide-induced constipation in rats
動物研究
便秘を誘発したラットに、
ラクツロース
の3種類を低用量と高容量の6グループと便秘なし(Nor)・偽服用(Con)の8グループで比較
その結果、
下図A;腸通過率
下図B;短鎖脂肪酸
下図C;酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸
腸通過率は、便秘なし47.1%から、CONは40.1%の減少を示し、
高容量のラクツロースとGOSはCONと比べ増加傾向を示すも有意差なし
高容量の複合型オリゴ糖はCONと比べ有意な改善(10.7%増加)を示した。
便秘において、腸通過時間は有用な指標である。
複合型オリゴ糖は、腸の運動性を高め、腸通過時間を早める。
また短鎖脂肪酸は、腸の障害の予防や緩和に必要とされる報告がある。
短鎖脂肪酸は腸の運動のエネルギー源になるので、腸通過率にも影響がでる。
また腸内の善玉菌の餌にもなるので、腸内環境を整える。
便秘の改善には、高容量の複合型オリゴ糖が有用とされる結果を裏付けする報告。
しかし使用には一部気をつけなければいけないこともあります。
服用したすべての方に出るわけではないが、一部腹痛などがおこることが報告されています。