診断基準には、ROMAⅢを用いた。
1.6ヶ月以上前から症状がある
2.過去3ヶ月は毎月3日以上の再発性の腹痛もしくは腹部違和感があり、
3.①排便で症状改善、②症状に一致して頻便、③症状に一致して性状変化、のうち2項目以上がみられる
現在はROMAⅣがある。
1.排便と症状が関連がある
2.便の頻度の変化を伴う
3.便の形状(見た目)の変化を伴う
上記2つ以上の項目を満たし、過去3ヶ月に平均して週1日以上の頻度で再発した腹痛がみられる
とされています。
その結果、
男性10.7%、女性15.5%と女性優位
年代は男女ともに20-30歳代が最も多い。
サブタイプでは、
男性;下痢型>混合型>便秘型
女性;混合型>便秘型>下痢型
海外の報告では、11.2%とされる報告があります(Clin Gastroenterol Hepatol. 2012 Jul;10(7):712-721.e4.)。しかし東南アジアに限定すると7.0%と低い傾向を示すが、日本は海外よりも多い可能性が示唆されます。