2020-11-23 過敏性腸症候群の疫学 Patient Prefer Adherence . 2008 Feb 2;2:143-7. Prevalence of irritable bowel syndrome in Japan: Internet survey using Rome III criteria Hiroto Miwa 1 過敏性腸症候群(IBS)の有病率を調査する目的で1万人のアンケート調査(J-ROAD)を実施。 診断基準には、ROMAⅢを用いた。 1.6ヶ月以上前から症状がある 2.過去3ヶ月は毎月3日以上の再発性の腹痛もしくは腹部違和感があり、 3.①排便で症状改善、②症状に一致して頻便、③症状に一致して性状変化、のうち2項目以上がみられる 現在はROMAⅣがある。 1.排便と症状が関連がある 2.便の頻度の変化を伴う 3.便の形状(見た目)の変化を伴う 上記2つ以上の項目を満たし、過去3ヶ月に平均して週1日以上の頻度で再発した腹痛がみられる とされています。 その結果、 IBS有病率は、13.1% 男性10.7%、女性15.5%と女性優位 年代は男女ともに20-30歳代が最も多い。 サブタイプでは、 男性;下痢型>混合型>便秘型 女性;混合型>便秘型>下痢型 海外の報告では、11.2%とされる報告があります(Clin Gastroenterol Hepatol. 2012 Jul;10(7):712-721.e4.)。しかし東南アジアに限定すると7.0%と低い傾向を示すが、日本は海外よりも多い可能性が示唆されます。