2020-12-11 低炭水化物だと死亡率が上がる;日本人 Clin Nutr . 2020 Sep 23;S0261-5614(20)30478-7. doi: 10.1016/j.clnu.2020.09.022. Online ahead of print. Low carbohydrate diet and all cause and cause-specific mortality Shamima Akter 1, Tetsuya Mizoue 2, Akiko Nanri 3, Atsushi Goto 4, Mitsuhiko Noda 5, Norie Sawada 4, Taiki Yamaji 4, Motoki Iwasaki 4, Manami Inoue 4, Shoichiro Tsugane 4, Japan Public Health Center-based Prospective Study Group epi.ncc.go.jp 45-74歳の約9万人の日本人を17年間追跡し、低炭水化物と死亡リスクの関係を調査した。 食事調査アンケートから、 炭水化物スコア10-0点と炭水化物からのエネルギー摂取の割合が高いほど小さな得点 脂質とタンパク質0-10点と多いほど高い得点を与えた。 この合計点から、低炭水化物スコアを評価。 スコアの低い順から5等分位し、最小グループを基準に死亡リスクや関連項目を調査。 追跡期間の中央値;16.9年間 追跡中の死亡人数;13179名 死亡原因;がん:5,246人、循環器疾患が:3,450人、心疾患: 1,811人、脳卒中:1,358人 炭水化物からのエネルギー摂取の割合平均;最小65%・最高43% 死亡リスクとの関連; 炭水化物は少なすぎても、多すぎても死亡リスクが上がる。 がん・脳血管疾患は関連なし 循環器疾患・心疾患は少なすぎても・多すぎてもリスクが上がる 脂質とたんぱく質の摂取源を動物性食品と植物性食品に分けて検討した結果、動物性食品に基づく低炭水化物食スコアと死亡リスクとの関連はU字型であるのに対し、植物性食品に基づく低炭水化物食スコアは値が高いほど死亡リスクが減少するという関連を認めました。 図2.動物性食品に基づく低炭水化物食スコアと死因別リスク 図3.植物性食品に基づく低炭水化物食スコアと死因別リスク 基本的に日本人には、低炭水化物は死亡リスクと関連があることが分かった。 しかし、それを抑えるには、植物性食品の摂取を増やすことで抑える可能性もあることが示唆される結果。 これまでに海外では低炭水化物が健康と関連するという報告が多いのは、主食のコメが日本人だが、アメリカなどでは、炭酸飲料やケーキなどが炭水化物摂取としてあるとしてきされている。 この調査では、食物繊維やビタミンなどの調査が不足しています。