2020-10-20 ビスホスホネートなどの薬剤の選択 Meta-Analysis Ann Intern Med . 2008 Feb 5;148(3):197-213. doi: 10.7326/0003-4819-148-3-200802050-00198. Epub 2007 Dec 17. Systematic review: comparative effectiveness of treatments to prevent fractures in men and women with low bone density or osteoporosis Catherine MacLean 1, Sydne Newberry, Margaret Maglione, Maureen McMahon, Veena Ranganath, Marika Suttorp, Walter Mojica, Martha Timmer, Alicia Alexander, Melissa McNamara, Sheetal B Desai, Annie Zhou, Susan Chen, Jason Carter, Carlo Tringale, Di Valentine, Breanne Johnsen, Jennifer Grossman 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版より; A:上昇効果がある B:上昇するという報告あり C:上昇するという報告なし この元データの結果が以下のもの 脊椎骨折と薬剤の解析結果; 非脊椎骨折の薬剤効果; 大腿骨近位部骨折の薬剤効果; ビスホスホネートは、骨の吸収抑制薬で骨密度を高める薬剤。 先日のブログでも紹介したTheNNTにおいても、 骨折既往のある骨密度の低い閉経後の女性を対象としたビスホスホネートのNNTは、 脊椎骨折の予防効果:NNT=20 大腿骨近位部骨折の予防効果:NNT=100 NNH:少数に副作用が現れたが、詳細な報告はない とされた。 しかし、骨折機能のない閉経後の女性を対象にした場合、 3年間の投薬で骨折予防効果は得られなかったとする報告もある。 閉経後の女性のすべてに投薬を行う必要はなく、 どんな方に投与するのか?の基準が必要で、 その指標の1つにFRAX®(Fracture Risk Assessment Tool)が役に立ちます。 https://www.sheffield.ac.uk/FRAX/index.aspx?lang=jp 10年後の大腿骨骨折リスクと主要な骨粗鬆症骨折リスクが評価できるもの。 Frax®にて、 主要な骨粗鬆症性骨折10年リスクが15% もしくは、 大腿骨近位部骨折リスクが3%以上 で投薬治療を検討することが基準になる。