都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。1日1つは論文を読んで、記録するためのブログです。

うつ病と鍼灸

Randomized Controlled Trial
 
2019 Aug;45:295-302.
 doi: 10.1016/j.ctim.2019.03.015. Epub 2019 Mar 27.

Can acupuncture combined with SSRIs improve clinical symptoms and quality of life in patients with depression? Secondary outcomes of a pragmatic randomized controlled trial

 
うつ病治療で用いられるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に鍼刺激を組み合わせた効果について検討。
 
SSRIは、細胞内にセロトニンが再取り込みを阻害し、脳内のセロトニン濃度を上げることで、神経伝達をスムーズにすることで、抗不安や抗うつの作用を促す薬剤。
SSRIと似ている薬剤で、SNRI(セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬)もある。
 
対象は、中国の6つの病院で、
SSRI単独治療;156名
SSRI+手動鍼(MA);161名
SSRI+鍼通電(EA);156名
 
3群の背景;
 
Baseline characteristics of patients with depression (ITT).
 
評価;ハミルトンうつ病スケール(HAMD-17)、WHOQOL-BRFEスコア
 
結果;
HAMD-17の経過
6週後において、MA併用はretardation factorでSSRI単独と比べ有意な改善を認めた。
EA併用は、anxiety/somatization factorとsleep disturbance factorでSSRI単独と比べ有意な改善を認めた。
Can acupuncture combined with SSRIs improve clinical symptoms and quality  of life in patients with depression? Secondary outcomes of a pragmatic  randomized controlled trial - ScienceDirect
 
 
WHOQOL-BRFEでは、
EA併用は、SSRI単独と比べ、全体的なQOLの改善を示したが、MA併用では心理的な健康のみ改善を認めた。
 
プラセボ効果の除外が不十分ではあるものの、鍼通電と手動鍼の併用で、効果が少し異なることなどが示唆される結果でした。