狭心症らしい症状とらしくない症状

Review

 

JAMA

 

. 2005 Nov 23;294(20):2623-9.

 doi: 10.1001/jama.294.20.2623.

Value and limitations of chest pain history in the evaluation of patients with suspected acute coronary syndromes

Clifford J Swap ¹, John T Nagurney

 

急性冠症候群(ACS)などを疑う症状と可能性を下げる症状について。

 

可能性が上がる症状；

左右の腕もしくは肩への放散(両方もある)

労作性

冷や汗を伴う

嘔気・嘔吐を伴う

過去の心筋梗塞と似ている

圧迫感

は疑う。

胸の痛みの部位は、左とは限らず、中央や右のこともあるので、当てにならない。

 

可能性を下げる症状；

吸気時に痛む

体位変換で痛む

鋭い痛み

非労作性

身体所見で圧痛あり

 

 

 

胸の痛みの時間変化；

発症から数分後に痛みのピークがくることが多い。

大動脈解離では、発症時からピークを迎える(85%)

 

狭心症の持続時間は、2-10分だと安定性、10-30分は不安定性狭心症。

30分以上はAMIや非虚血性病変(胃食道疾患が多い)が疑われる。