2020-07-14 パーキンソン病と脂漏性皮膚炎 J Neural Transm (Vienna) . 2001;108(2):205-13. doi: 10.1007/s007020170088. Skin Function and Skin Disorders in Parkinson's Disease M Fischer 1, I Gemende, W C Marsch, P A Fischer パーキンソン病患者さんでは、脂漏性皮膚炎が併発することが多い。 詳細な理由は不明だが、 自律神経の影響と思われる皮脂分泌の活発化 下肢の発汗が抑えられる代わりに、顔の汗をかきやすくなるため などが推測されているよう。 パーキンソン病患者70名では、 18.6%に脂漏性皮膚炎が認められた(男性>女性)。 脂漏性皮膚炎は、HIVや顔面神経麻痺、脳梗塞などでも併発することが報告されている。 脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌量だけでなくマラセチア(皮膚常在真菌)の関与もあるため、 炎症や真菌に対応する薬物療法などが行われる。 鍼灸で脂漏性皮膚炎に対する報告例は見つけられないが、有用性はあるだろうか? 検証する価値はあると思われるが、今後に期待です。